法改正で「電気グルーヴ」が「電気グルーブ」になる?

2019年03月21日 11時00分

瀧容疑者(左)の電気グルーヴも電気グルーブに?

 外務省が外国の名称を表記する際、カタカナの「ウ」に濁点を付ける「ヴ」を使用しない在外公館名称位置給与法改正案が19日、衆院本会議で全会一致により可決し、月内にも成立する見通しとなった。

 改正案の成立に伴い、カリブ海の「セントクリストファー・ネーヴィス」を「セントクリストファー・ネービス」、西アフリカの「カーボヴェルデ」は「カーボベルデ」に変更され、外務省の文書では「ヴ」は使われなくなる。

 同法は2003年にも改正され「ジョルダン」が「ヨルダン」、「ノールウェー」が「ノルウェー」になった。外務省は原則として、在外公館の名称を定める同法に合わせて国名を表記している。

 この日の記者会見で河野太郎外相は「なじみのない表記は変え、分かりやすい表記に統一すべき。多くの国民に理解してもらえるよう努力していきたい」と話した。

「ヴ」は日本語ではなじみのない音で、正確な発音はしづらいのが実情だ。「ヴ」が使われている名称として有名なものには、「レオナルド・ダ・ヴィンチ」(新聞表記はダビンチ)、Jリーグクラブの「ヴィッセル神戸」「東京ヴェルディ」や麻薬取締法違反容疑で逮捕されたピエール瀧容疑者が所属するテクノ音楽グループ「電気グルーヴ」、ファッションブランド「ルイ・ヴィトン」などが挙げられる。

 改正法の施行で一般用語には縛りがかからないが、以前、ベトナムはヴィエトナム、ベネズエラはヴェネズエラだったのが、法改正を契機に今ではすっかり「ヴ→ビ・ベ」になって、一般的になじんでいるともいえる。

 前出の「ヴ」を使用した名称も「レオナルド・ダビンチ」に統一されたり、「ビッセル神戸」「東京ベルディ」「電気グルーブ」「ルイ・ビトン」となる日は、そう遠くないかもしれない。