日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長(71)の退任に厳しい声が相次いでいる。

 フランス当局による捜査を理由に、竹田会長は諸問題について説明を避け続けている。日本を代表するスポーツ組織の長として、その姿勢は疑問視されている。東京五輪にも悪影響を与えている。

 立憲民主党の蓮舫副代表(51)は19日、ツイッターで「辞めて済む話ではない」と一蹴。

「招致に絡んだ贈賄容疑の訴追に向けて仏の司法当局が予審手続を開始とメディアに報じられた直後の1月の記者会見はわずか数分で言いっ放しで打ち切り。きちんと説明、記者との質疑をまずは行うべき話です」と追及した。

 同党の逢坂誠二政調会長(59)は20日、ツイッターで「東京五輪招致疑惑には一切答えずにだ」と対応を批判。

「安倍内閣は、問題が発覚しても資料を出さず、当事者は人事異動させ、結局は問題の解決にならない。安倍内閣はこれを連発している。その安倍内閣やり口が国家全体に蔓延しつつある。JOCは安倍内閣を見習うべきではない」と皮肉った。

 経済学者の金子勝氏(66)は19日、ツイッターで6月の任期満了で退任する竹田会長を「いかにも責任をうやむやにするやり方。贈賄疑惑はアンダーコントロールとともに、すでに東京五輪に悪影響を与えています」と切り捨てた。

 落語家の立川談四楼(67)は「『JOC竹田会長が辞意の意向』って当たり前だ。釈明会見で質問さえ受け付けず、身柄拘束を恐れてスイスとバンコクでの会議を欠席したのだから。そもそも安倍さんの『アンダーコントロール』という嘘っぱちから始まったオリパラなんだ。予算は膨れ上がり、一部のみが狂奔し『復興五輪』が聞いて呆れる」と語気を強めた。