芥川賞作家・羽田圭介氏を悩ますサイン問題「本以外にする価値はない」

2019年03月20日 10時17分

左から宮藤氏、クリープ・ハイプの尾崎世界観、Creepy-NutsのDJ松永、羽田氏、武田氏、幸坂理加アナ

 芥川賞作家の羽田圭介氏(33)が19日、都内で行われたTBSラジオの新ワイド番組「ACTION」(月~金曜午後3時30分)発表記者会見に出席した。

 木曜パーソナリティーを務める羽田氏は、小学生から同局の番組を聴き始め、中3でコサキンにハマったという。「芥川賞を取った後もそんなにラジオの仕事はなかった。ニッポン放送は、旬の人を呼んで、とりあえず番組をやらせてみるというパターンが多い。僕は芥川賞の後に単発で出させてもらったけど、そこでダメだと判断されて以降、出番がない」と、ラジオに縁がないことを明かす。

 続けて「TBSラジオはテレビに普段出ない方が長寿番組をやられていたりする。だから、主体的にしゃべらないとTBSには呼ばれないんだなと判断し、僕はリスナーに徹しようと思って諦めていた。そこに依頼がきて驚いた。作家なので表現したいことは小説やエッセーにする。だから、特にしゃべりたいことはないが大丈夫かな。でも、光栄だから頑張ってみようかな」と語った。

 個性派だけに、その後は「足の脱毛したいなと思うけど、スマホのTO DOリストに入ったまま、すねなんて見せる機会がないから半年過ぎて、病院を探すのが面倒くさい。ちゃんと痛い医療レーザーで、紫外線の影響の少ない冬にやりたかったけど。この番組をきっかけにやってみようかな。あと、いびきがすごいので、睡眠外来に行こうと思って面倒くさくなって行っていない。それから、去年12月から作曲教室に通っており、月2回スタジオを借りて音楽理論を学んでいる。超忙しい。いずれ楽曲提供したい」と言いたい放題だった。

 さらには「小説家なので、サインを求められても、本以外にサインするのは価値がないと思っている。ただ、テレビに出るようになってサインしないのはお高くとまっていると思われる」などと、サイン問題で悩める胸の内を明かした。

 これに反応したのが金曜担当のフリーライター・武田砂鉄氏。子供のころから、羽田氏に劣らない同局のヘビーリスナーだ。

「羽田さんとは以前からの付き合い。僕が河出書房の営業部にいた5年前、羽田さんの作品をPRしに渋谷の書店に出向いたが、サイン本を用意するように頼んだら、どういうわけか控室に秦建日子さんの本が並んでいた。羽田さんにバレないように、瞬間的に差し替えた。サインをする、しないということをおっしゃるとは、ずいぶん大きくなられたなと思った」と指摘。ビッグになった羽田氏を“けん制”した。

 羽田氏は不遇の時代を思い出し、神妙な顔つきでうなずきながらも「そういえば僕、NHKドラマのオファーがきたのに、一瞬で取り消しになったのはなぜですか」と「いだてん」の宮藤官九郎氏(48)に質問。宮藤氏が「え、俺じゃないと思いますけどね」と関わりを否定すると、羽田氏は「中間に入った人が軽い気持ちで言われたんですかね」と納得した様子だった。

 同番組はパーソナリティーに宮藤氏(月曜)、「クリープ・ハイプ」尾崎世界観(火曜)、「Creepy Nuts」DJ松永(水曜)、羽田氏(木曜)、武田氏(金曜)ら個性豊かな猛者を迎え、ラジオに縁のないリスナー層の掘り起こしを狙う。