18日の日本テレビ系「スッキリ」は、ミュージシャンで俳優としても活躍した内田裕也さんの訃報を取り上げた。

 内田さんは17日午前5時33分、肺炎のため79歳で死去。昨年9月に妻で女優の樹木希林さんが亡くなってから半年後のことだった。

 番組には、内田さんと40年来の親交がある映画監督の崔洋一監督(69)が生出演。

「今日の日を迎えるようなことは全く予測はしていませんでしたけども、希林さんが半年前にお亡くなりになって、ご葬儀の後、裕也さんとお話できたんですけど『大変素晴らしい式であった』とおっしゃっていて、お2人にしか分からない独特の世界観っていうのは確かにあったんだなと。ボクも44年ぐらいの関係になるんですけど、名実ともにそういうことを感じる。他人が理想の夫婦の形態であるとか、ある種の異端の夫婦であるとか、いろんな言い方ができると思うんですけど、それは2人が分かっていればそれで十分ではないかと思いました」と語った。

 また、役者としての魅力については「純粋ですよね。自分がつくる世界観、それは音楽でもそうだったと思うんですけど、映画の中でもピュアな部分(がある)」と指摘。

「従って、若き日の私とも現場で何度もぶつかり合うということもある。仕上げの段階まで、最後まで厳しいやりとりをしていた。そういうピュアな部分が、社会との接点でいろんな誤解を生んできたのも事実。また、裕也さん自身がそういうことを恐れない。つまり時に自分にとっての批評の対象として、世の中や社会を見つめていた。そういう表現者でもあった」と話し、死を悼んだ。