英ロックバンド、クイーンを描いた昨年の大ヒット映画「ボヘミアン・ラプソディ」の続編計画がさっそく浮上している。同作は1985年に行われた20世紀最大のチャリティーコンサート「ライブエイド」で、観客を熱狂させたクイーンの伝説的パフォーマンスで終わるが、続編はバンドのその後を追うというものだ。

 米紙ニューヨーク・ポストの芸能サイト「Page Six」はこのほどクイーンの映像を手がけ、特にボーカルの故フレディ・マーキュリーと親交を深めた映画監督ルディ・ドレザル氏(61)をインタビュー。その中で同氏はクイーンの長年のマネジャー、ジム・ビーチ氏(77)に触れ、「彼は『ライブエイド』から始まる続編を計画し、すでに“クイーンファミリー”内で検討が進められている」と明かした。

 ビーチ氏は「ボヘミアン・ラプソディ」で共同プロデューサーを務めた人物でもある。

 同芸能サイトによると、ドレザル監督はライブエイドが行われた85年ごろからクイーンの映像を担当するようになり、約30本の公演やミュージックビデオ(MV)を撮影。91年に撮ったMV「輝ける日々」がフレディの遺作となった。もし続編が実現すれば、同監督が製作陣に加わることもありそうだ。

 続編計画についてはクイーンのギタリスト、ブライアン・メイ(71)も「フレディについてはもっと伝えたいことがある」と発言し、可能性を示唆している。

「ボヘミアン・ラプソディ」は世界で8億7000万ドル(約970億円)を売り上げ、先月の米アカデミー賞でフレディ役を演じたラミ・マレック(37)が主演男優賞を獲得。1月のゴールデングローブ賞ではラミの主演男優賞に加え、作品賞(ドラマ部門)にも輝いた。一方、フレディ亡き後のクイーンが、米歌手アダム・ランバート(37)をボーカルに迎えての活動を追った米ABC制作の注目のドキュメンタリー「ザ・ショー・マスト・ゴー・オン/クイーン+アダム・ランバートのストーリー」が4月に全米で放送される。“クイーンフィーバー”はまだまだ続きそうだ。