「偽善」「売名」批判見返したAKB48グループの被災地訪問に感謝の声

2019年03月13日 11時00分

福岡聖菜(左)と柏木由紀(C)AKS

 AKB48グループが東日本大震災から8年を迎えた11日、全国各地の劇場などで「東日本大震災復興支援特別公演~誰かのためにプロジェクト2019~」を開催した。当初は「どうせ1回だけだろ」などとバッシングされた支援活動だったが、継続することの大変さを知る、東北出身の人気お笑いコンビ・サンドウィッチマンも敬意を表し、感謝するまでになっている。

 AKBグループは2011年3月11日の震災発生直後に「誰かのために」プロジェクトを発足。義援金や通園・通学の送迎車などを寄贈したほか、同年5月の岩手県大槌町、山田町を皮切りに復興支援ライブなどもスタートさせた。

 本紙昨報通り、今月2日に行われた通算69回目の被災地訪問では、メンバー18人が3グループに分かれ、大槌町、宮城県石巻市、福島県南相馬市の3か所を訪れた。

 11日、東京・秋葉原にあるAKB48劇場で行われた復興支援特別公演には、柏木由紀(27)、大家志津香(27)、高橋朱里(21)ら16人のメンバーが出演した。

 アンコール後、福岡聖菜(18)は「さらなる復興のため、明るい未来への思いを込めてこの歌を歌います」と、メンバー16人全員で復興支援応援ソング「掌が語ること」を熱唱した。

 歌唱後、福岡が「被害に遭われた皆さま、その家族の皆さま、被災地が一日も早く復興できるようにお祈り申し上げます」と話すと、会場からは感謝の拍手が起こった。

 公演前には佐々木優佳里(23)、久保怜音(15)らが義援金を募った。この日の収益の一部は、被災者の支援を目的として日本赤十字社へ寄付される。

 いまだ故郷を離れて避難生活を続ける人は約5万2000人。多くの芸能人が支援活動を行ってきたが、時間の経過とともに減少している。

「被災地の現状を伝える報道は年々少なくなっている。AKB48のこうした活動は、被災地支援の必要性を思い出す一つのきっかけにもなっている。その効果は想像以上に大きい」とは地元メディア関係者。

 しかし、同プロジェクト開始当時、ネット上では「偽善」「売名」といったバッシングの声があふれ、道のりは決して平坦ではなかった。

「被災地訪問に対しては『どうせ1回だけのくせに』『今年だけだろ』など懐疑的な声が多く、当時はここまで長く続けると思っていた人はほとんどいなかった。支援活動を継続することの大変さを身に染みて知っている東北出身の(お笑いコンビの)サンドウィッチマンさんも、AKB48への驚きや感謝をたびたび話していますよ」(前同)

 宮城県出身で、同県・気仙沼で被災経験もあるサンドウィッチマンの伊達みきお、富澤たけしの2人は、震災発生の5日後に被災者を支援する「東北魂義援金」を開設。支援活動を続ける芸能人として知られる。

 伊達と富澤はテレビ番組やイベントなどで「僕らが東北を回ると、必ず先にAKB48さんが来ている。『本当にみんな元気づけられてる』って言っていました。ありがたい」などと驚きながら感謝の言葉を述べている。

 瀬戸内7県を拠点にする「STU48」も、西日本豪雨災害の被災地域支援プロジェクト「がんばろう!瀬戸内」で、さまざまな支援活動を行ってきたことが注目された。

 こうした支援活動はAKBグループの特色ともいえるだろう。