体操パワハラ 協会の標的は宮川紗江より池谷幸雄氏?

2019年03月11日 16時30分

池谷幸雄氏

 驚きの“お仕置き”だ。体操のリオ五輪代表・宮川紗江(19=高須クリニック)が、昨年8月に女子強化本部長だった塚原千恵子氏(71)と塚原光男副会長(71)をパワハラ告発した一連の問題で、日本体操協会は宮川に対し「決定的な証拠がない中で強化本部長の名誉、信用を著しく傷つけた疑い」として「反省文の提出」を要求。一方、今月の任期満了で退任する千恵子本部長、6月に退任する光男副会長については「すでに社会的制裁を受けている」と追加の懲戒処分をしないことを9日に発表した。

 この決定について、宮川とスポンサー契約を結ぶ美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長(74)はツイッターなどで「反省文書く必要のあるのは加害者側では?」といち早く反論。「この処分がパワハラだと感じます」と持論を展開すると、これに同調する意見が相次いだ。

 だが、宮川サイドはあらがうつもりは一切ない。反省文はすでに提出済みで、その内容は「協会に無断で記者会見を開いたことへの謝罪」「今後は連絡・確認を取る約束」「今は試合に向けて練習に集中する」といったもの。代理人の山口政貴弁護士(43)は「出場停止など、宮川さんにとって不利益となる処分でもないので、抵抗したり争うつもりは一切ない」と完全に終戦ムードだ。この反省文は協会として最適な“落としどころ”のようで、全日本選手権(4月)での復帰を目指す宮川の「もう争いたくない」という意向が合致し、形式的に手打ちとなった感がある。

 ただ、穏やかでないのが協会会員でバルセロナ五輪銀メダルの池谷幸雄氏(48)だ。一連の騒動でテレビ番組に出演し「風説を流布した」として厳重注意(誓約書)を言い渡された。実は昨年末、第三者委員会が塚原夫妻に“おとがめなし”を決定した際、関係者の間では「塚原派の逆襲が始まる。標的は池谷氏だ」との情報も駆け巡った。今のところ池谷氏は静観しているが、今後の出方次第ではさらなるバトル勃発もあり得そうだ。