AKB48グループが、東日本大震災から8年がたった11日、2日に行った被災地支援活動の詳細を報告した。

 2011年に「誰かのために」プロジェクトを立ち上げ、今回で69回目となった被災地訪問で、メンバー18人が3グループに分かれて、岩手県大槌町、宮城県石巻市、福島県南相馬市を訪れた。

 犠牲になった人たちへ献花、黙とうをささげたメンバー。各地での復興支援ライブでは「365日の紙飛行機」「恋するフォーチュンクッキー」、震災復興応援ソングの「掌が語ること」などを披露し、じゃんけん大会や記念撮影、ハイタッチでのお見送りなども行った。

「誰かのために」プロジェクトでは、義援金の寄付や通園・通学の送迎用車両などを寄贈したほか、11年5月の岩手県大槌町、山田町を皮切りにたびたび被災地を訪れ、ミニライブや握手会、地元の会場や幼稚園でイベントなどを行ってきた。

 宮城県石巻市を訪れたAKBグループ総監督の横山由依(26)は「私たちは今でも『何ができているんだろう?』と考えたり、悩んだりするんですけど、こうして足を運んでライブを見てくださった方が『すごい楽しい時間でした』とか、『これからも続けてください』っていう声をかけてくださることも多い。東日本大震災を若い世代の方も忘れないようにしていってほしいなという意味で、私たちができるのはこのライブだったり、被災地訪問活動なのかなと思うので、やっぱり続けていきたいなと思います」とコメントした。

 また、横山から次期総監督に指名されている向井地美音(21)は、岩手県大槌町を訪問。「当時総監督だった、たかみな(高橋みなみ)さんなど、先輩たちの代が始めてくださった活動ですが、私は3代目の総監督に指名していただいたので、自分が就任したあとも、ずっとこの活動をAKB48として続けていけるようにしたいと思いました」と改めて決意した。

 岩手県出身で、実際に自宅が被災したAKB48の佐藤七海(19)は「震災から8年たったんですけど、やっぱり風化させたくないなと思いますし、これからは明るい方向に、一緒に元気に、もっと町が活性化できるようにしたいです。私も岩手県出身として、身近に感じていただける存在だと思うので、これからも明るくできるように頑張りたいと思います」と話した。