NHK大阪放送局は7日、大阪市の同局で局長定例会見を開催し、落語家アイドル育成プロジェクト番組「上方ルーキーズ」(総合、24日深夜0時10分=関西ローカル)の放送を発表した。

 同番組は、かつて桂文珍(70)、桂きん枝(68)、月亭八方(71)、林家小染さん(故人)で結成された「ザ・パンダ」のような落語家アイドルユニットを育てようと企画された。

 発案の意図について、番組統括の菅原健一チーフプロデューサー(CP)は「昨年まで上方落語協会会長を務めていた桂文枝師匠が『会長任期中に落語会からスターを育てられなかったのが心残りだ』とおっしゃったので、こんな企画はどうですかと話して、乗っていただいた」と話した。

 上は53歳から下は17歳まで51人が応募し、6日からオーディションをスタート。関西ジャニーズJr.を卒業した室龍太(29)とアイドルグループ「NMB48」のおしゃれ番長・村瀬紗英(21)がアイドルらしいファッションセンス、ダンサーの真島茂樹(64)がダンスの審査を行い、最終的に4〜5人に絞るという。

 菅原CPは「落語に興味のない人に、少しでも落語家と接する機会を増やして、落語の裾野を広げられればいい」と目標を掲げたが、肝心の来年度の企画が通っておらず、予算がついていない状況。角(かど)英夫局長に「この場を借りまして新年度の制作も引き続きよろしくお願いいたします」と、懇願してして笑わせた。

 落語家アイドル育成以前に、番組が頓挫しないかも含めて注目だ。