女優の浅田美代子(63)、お笑いコンビ「南海キャンディーズ」の“しずちゃん”こと山崎静代(40)らが4日、都内で行われた「島ぜんぶでお~きな祭 第11回沖縄国際映画祭」概要発表会見に出席した。

 特別招待作品「エリカ38」で“つなぎ融資の女王”山辺節子受刑者(64)を演じた浅田は、昨年惜しまれつつこの世を去った名女優・樹木希林さん(享年75)と親交が深かった。

「この映画は希林さんの企画。ご指名を受けて主演が決まった。普段から仲良しで、家で2人でワイドショーを見たり、しょっちゅう電話をしていたが、この事件を『美代ちゃん、これ面白そうだね。あんたはアイドルだったけど、何か残る作品を作ってあげたい。こういうのをやったほうがいいよ』と言っていた。結局、希林さんが動いて役がきた。感動した。うれしかった」

 洞察力に優れる希林さんは、熱心に動物愛護運動に打ち込む浅田をつぶさに観察しており「講演会になると人が変わったようになるでしょ。そういう感じでやればいいのよ」とアドバイスされたとか。果たして、希林さんは浅田にマッチしそうな監督、脚本家を探して、作品は完成にこぎつけた。

 浅田と山辺受刑者はほぼ同い年。詐欺で巻き上げた大金を手にタイに渡り、年齢を38歳と偽って若いツバメを囲っていたミニスカ姿の同受刑者について「結果的に詐欺になったが、好きなように生きていた人という感じがする」と感想を述べた。

 また、かねて希林さんへの憧れを口にしていた山崎は「お手伝い役でほんの少し出させてもらった。希林さんに会いに現場に行った。『後先を考えながら演じなさい』とアドバイスされ、全体を考えて演じている方だなとよく分かった。希林さんと少しでも関われたことがうれしい」と感激した様子だった。浅田によると、希林さんは山崎を高く評価していたという。

 山崎は、浅田のお色気シーン満載の作品について「ぜひ熟女好きに見ていただきたい」とアピールした。

 映画祭は4月18~21日まで、那覇市ほか沖縄県内各所で行われる。