“西の横綱”SAKITANさんが語る「ラブドール写真」の世界

2019年03月05日 10時00分

写真になったラブドールは本物とは違った魅力を醸し出す

 ラブドール写真家の“西の横綱”が本紙に登場だ。SAKITANさん(38)による「リアルラブドール写真展2019 無垢の器」が大阪市浪速区の「画廊モモモグラ」で先日開催された。世にも珍しいラブドール写真の世界とは…。

 ラブドールといえば、主に男性の性欲を満たすために作られているものだ。しかし、時代とともにラブドールを取り巻く環境は大きく変化してきた。最近はラブドールを彼女に見立てて街に連れ出したり、モデルとして写真を撮ったりする人たちが増えている。

 SAKITANさんは、最新のデジタルカメラを駆使して、ライティングにも工夫を凝らす。スタジオで撮影することもあれば、廃校となった小学校でロケをすることも。下着の知識もスタイリスト顔負けで、さまざまなメーカーのものを使い分ける。

 ラブドールの撮影で一番難しいのは、ポージングだと言われる。人間のように関節はあるが、動かせる範囲が限定されている。また、無理なポージングをさせると、そのスタイリングは美しくなくなってしまう。

 SAKITANさんは「今回の作品で撮影したのは、オリエント工業さんと4woodsさんという国内メーカーのラブドールです。ラブドールの撮影を始めたのは7年近く前のことになります。2013年にコミケにCD―ROMを出したことで、反響があったので、それからラブドールの撮影に集中していくようになりました。16年からは、私家版の写真集を作っています。今はボディー10体、ヘッド40体くらい所有しています」と語る。

 もともとフィギュア作りが趣味だった。ラブドールに出合ったのは大学生のころだという。

「オリエント工業さんのソフビ(ソフトビニール)の“アリス”を13万円くらいで購入しました。等身大には憧れていました。“アリス世代”なんですよ。写真は独学で覚えました。自分は兵頭さんと同じ人形愛好家と言っていいと思います」

 兵頭さんとは、ラブドールなどを展示している「八潮秘宝館」(埼玉県八潮市)の館主で写真家の兵頭喜貴さんのこと。ラブドール写真の世界では“東の横綱”と言われ、本紙で何度も報じている。そして、SAKITANさんが“西の横綱”となる。

 会場には45点の作品が展示された。また、4woodsが作っている「艶」と「Sweetie」というラブドールの展示も行われた。