舘ひろし イーストウッドををほめちぎり「日本でいえば石原裕次郎かな」

2019年02月28日 20時03分

サングラスが不要になった舘ひろし

 石原軍団の俳優・舘ひろし(68)が28日、都内で行われた映画「運び屋」(8日公開)PRイベントに出席した。

 同作はクリント・イーストウッド(88)が主演・監督を務める。事業の失敗で一文なしになった孤独な老人が、巨大麻薬組織で13億円相当のドラッグを動かす“伝説の運び屋”になってしまうという破天荒なストーリーだ。

 昨年公開の「終わった人」で「第42回モントリオール世界映画祭」最優秀男優賞、「第61回ブルーリボン賞」主演男優賞を受賞。舘は今まさに役者として円熟期にさしかかっている。

「ボクの大好きなイーストウッドの今までにない表情を見ることができる。90歳のおじいさんが運び屋をやっていたという実話を元にしたのが驚き。グッとくるセリフがたくさんあった。何をやっても芝居が変わらない古いタイプのスターの演技。日本でいえば石原裕次郎かな。でも、それこそがスターの証しだと思う」と、“ハリウッドの生ける伝説”をほめちぎった。

 舘だけでなく、石原軍団は皆イーストウッドのファン。舘の出世作であるドラマ「西部警察」では「寺尾聰(71)さんが、『ダーティハリー』でイーストウッドが使った拳銃をコピーしているし、ボクは歩道橋からバスに飛び乗るシーンをやらされた。ギャラはだいぶ違うが、やってることは『ダーティハリー』と同じだった」という。

 そんな舘といえば、革ジャンにサングラスがトレードマークだった。「昔はセリフを覚えなくてね。あちこちにカンペを書いては張っていた。それで、どっちを見ているか分からないようにサングラスをしていた。最近はさすがに情けないので、覚えるようにしているけど」と苦笑した。

 表参道を警察に追いかけられながらバイクで逃げていた反抗的な青年は、時を経て日本を代表する俳優に成長した。3月1日に行われる「第42回日本アカデミー賞」(グランドプリンスホテル新高輪)では、主演男優賞にノミネートされている。

 影響を与えたのは、名優・渡哲也(77)だ。舘は「デビューして2、3年間、芝居に自信がなかった。『西部警察』で初めて渡と会って『ひろし、お前には華がある。芝居なんてうまくならなくていいんだよ』と言われ、その言葉を頼りに今まで俳優としてやってきた」と振り返った。

 だが、その直後に「だから、芝居はずっと下手なままきてしまった。その責任はどう取ってくれるんだ」と大先輩のアドバイスをボヤいて、笑いを誘った。