ミミズク死ぬ…飼い鳥には過酷すぎた都会の環境

2019年02月26日 16時30分

 2月上旬から東京都杉並区周辺で目撃情報が相次いでいたミミズクが25日朝、杉並区梅里にある公園前の路上で死んでいるのが発見された。

 通行人から「ミミズクみたいなのが死んでいる」と通報があり、警察官が駆けつけて死骸を回収。飼い主と名乗り出ていた新宿区在住の夫婦が「うちのミミちゃんです」と認めたため、死骸を引き渡した。死骸の損傷状態から、死んだ原因は車との交通事故の可能性があるという。

 そもそも「ミミちゃん」はベンガルワシミミズクと呼ばれる肉食性の大型フクロウ類で、本来の生息地はインド。渡り鳥ではなく留鳥のため、目撃情報が上がったときから飼い鳥が逃げた可能性が指摘されていた。

「野生環境に慣れる順化をされていない飼育個体は、それまで人によって生かされていた存在で、野生下での生き方がわかりません。当然、最初のうちは餌もうまく捕れないでしょうし、今回の『ミミちゃん』のように不慣れな環境で不慮の事故に遭ったり、外敵に襲われて死亡するリスクも格段に高くなります」(野生動物研究家)

 とはいえ、そう簡単に車に接触するものなのか?

「ほとんどのフクロウ類は夜行性のために目が大きく光に敏感です。夜間に突然、車のヘッドライトなど強い光を浴びると目がくらみ、立ちすくむことがあります。現場や遺体の状況がハッキリ分からないので断定はできませんが、道路脇の植え込みから出てきたネズミを狙って下りたところにヘッドライトを浴びて立ちすくみ、ひかれてしまったのかもしれない」(同)

「ミミちゃん」をめぐっては、SNSなどでも注目を集めていた。21日夕方にはTBSの報道番組「Nスタ」が「ミミズクを発見した」と生中継で速報し、後にただの置物だったと分かって謝罪するなど、テレビの報道も過熱して話題を集めていた。それがまさかの事故死…。あまりにも悲しすぎる結末となった。