教育評論家の尾木直樹氏(72)が25日、ブログを更新し、小中学校へのスマホ解禁問題に言及した。

 かねて解禁に反対の姿勢を示してきた尾木ママは「論拠もない暴論の根強さにーー」とのタイトルで、改めて自身の考えを述べた。

「本当に日本って子どもの命や安全を守れないんだなあって悲しくなります! 大阪の義務教育へのスマホ持ち込み容認にしても文科大臣の禁止見直し提案にしても・なぜ安全・安心なのかデータや実績を明示しないで無責任に無頓着に世情に迎合する形で学校への持ち込みを容認するなんてーーひどいにもほどがありますが!」

 尾木ママは反対する理由として教育現場にスマホがもたらす6つの課題を指摘した。 

・依存による学力低下は?

・いじめの拡大

・ネットトラブルへの対応は?

・盗難や忘れ対応は?

・先生が振り回される

・保護者はわが子にネット教育、指導する知識がない

 解禁を巡っては、ネット上でもさまざまな議論を呼んでいる。前大阪市長の橋下徹氏(49)はツイッターで「時代の流れに合わせて変えるところは変えないとね」と支持を表明した。

 ただ、尾木ママは緊急時の連絡手段としても他のツールを利用できると強調。教育評論家の見地から「課題は山積している気がします!」と声を大にした。