【エンタメ賞】日本芸能大賞の鶴瓶「本当はね、ビートたけし、明石家さんまの賞なんです」

2019年02月25日 16時35分

ベテランの息の合ったトークで爆笑をさらった鶴瓶(左)とたけし

「第28回東京スポーツ映画大賞」と同時表彰された「第19回ビートたけしのエンターテインメント賞」は、日本芸能大賞に盟友の落語家・笑福亭鶴瓶(67)が、9年前の第19回東スポ映画大賞の主演男優賞に続いて受賞した。鶴瓶はたけしと並んで秘話を公開した。

 平成を代表する落語家・お笑い芸人として日本芸能大賞を明石家さんま(63)とともに受賞した鶴瓶は、お笑い界のレジェンドであることを印象づけた。

 鶴瓶は約30年前に東京進出したが、最初のレギュラー番組は、裏番組の「オレたちひょうきん族」「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」に負け、あえなく打ち切りになった。

「東京進出失敗」とささやかれたが、鶴瓶の才能を惜しみ「このまま大阪に帰したら、オマエら笑われるよ」と言い回ったのが実は、たけしだった。鶴瓶は「芸人って何かあったら手を差し伸べてくれる。この方と、さんまもそう。うれしいなと思います」と、あいさつした。

 真面目な話をする一方で、「ディア・ドクター」で第19回東スポ映画大賞(2010年)の主演男優賞を受賞した際、オムツ姿を披露しようとしたのをたけしから止められたことを懐かしんだ。たけしが珍しくストップをかけたのは、「神様」とあがめる長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督が出席していたからだった。

 また、過去の“脱糞事件”にも触れ、お笑いファンなら泣いて喜ぶかけ合いが繰り広げられた。

 鶴瓶はこの日、さんまの師匠である笑福亭松之助さん(22日に逝去)の告別式(兵庫・西宮市)に参列した後、東京に向かって授賞式に参加した。今回の受賞は、たけしから「落語」を評価されたと考えている。

「上方落語はまだ、東京に浸透してそうで浸透してない。桂文珍さんや僕が東京に出てるけど、上方落語全体は、江戸落語のように浸透するくらいまで続けていかないとね」。映画、テレビ、お笑いなど多方面で活躍する鶴瓶には、特に上方落語普及への使命感がある。

 たけしも最近、自ら落語を演じるが、そのセンスに賛辞を惜しまない。「すごいよ、あの人。『人情長屋』なんて言うたら、下町の足立区で住んでいた雰囲気っちゅうんが出てるよね。お兄さん(たけし)もテレないで、落語をまた本気でやってほしい。ちゃんと一回! サポートは少しでもできたらなと思います」

 鶴瓶が定期的に主催するイベント「無学の会」にもオファーをかけそうだ。「覚悟あったら呼びますけど。無学(の会)でお兄さんが落語をちゃんとやってくれたら面白いよね。こちらこそ出ていただきたいと思うので、お兄さんに言いますよ」

 鶴瓶の口からは、たけし、さんまへの敬意が何度も語られた。

「この賞は本当はね、ビートたけし、明石家さんまの賞なんです。いやいや、謙遜してるわけやない。テレビ界、エンターテインメントの世界の最高の2人に僕も参加させてもらって。平成最後にこんなのもらえるなんてありがたいよ。お兄さん、フランスでもなんでも賞をもらってるのに、日本でこないだようやく勲章(旭日小綬章)もろたでしょ。日本は遅すぎるよね。あ、遅いのは(フライデー事件で)犯罪のニオイがあったからか(笑い)」

 今年は11月に主演映画「閉鎖病棟(仮)」の公開を控える鶴瓶。来年は主演男優賞での受賞が期待される。