【エンタメ賞】プロレス大賞と2冠の棚橋 北野作品出演をちゃっかりアピール

2019年02月25日 05時00分

ビートたけし(左)と棚橋弘至

「第28回東京スポーツ映画大賞」ならびに「第19回ビートたけしのエンターテインメント賞」(ビートたけし審査委員長=72)の授賞式が24日、東京・港区のグランドプリンス高輪で盛大に開催され、エンターテインメント賞で「特別賞」に選ばれた新日本プロレス・棚橋弘至(42)が出席。東京スポーツ新聞社制定「2018年度プロレス大賞」でのMVPとの“超異色2冠”で会場を盛り上げた。

 昨年、本業のリング上で完全復活を果たした棚橋は、プロレス大賞でも自身3度目のMVPを獲得した。1月のプロレス大賞授賞式では昨夏に主演映画「パパはわるものチャンピオン」が公開されたことを受け、「プロレス大賞・映画大賞の2冠」という前人未到の野望を掲げた。

 すでに宣言時点でノミネートが出揃っていた映画大賞の受賞はかなわなかったものの、その思いが審査委員長のたけしに届き「エンターテインメント賞」の特別賞を受賞。たけしからも「スター性のあるプロレスラーっていうとアントニオ猪木以来じゃないの? 授賞式を華やかに盛り上げてほしいね」と最大級の賛辞を受けていた。

 この日もたけしは「来年(東京)オリンピックですけど、今は器械体操で(1964年東京五輪で)金メダルを取った遠藤(幸雄)さんの演技を、中学生ができるようになってる。プロレスもこの前、久々に見たら『これはケガするわ』ってとんでもない技を連発するんで。心配するのは(これからの)プロレスはどんな技が出てくるんだろうって」と近代プロレスの進化を称賛した。

 その中で、鍛え抜かれた肉体と磨き上げられた受け身の技術に敬意を表し、トップレスラーである棚橋を表彰したかったと意図を説明した。

 たけしとの初対面に感激の表情を浮かべた棚橋は「(映画大賞をアピールした)記事をたけしさんに拾っていただいて、映画の主演の部分も引っ張り上げていただき、史上初2冠、ありがとうございます。プロレスラーと役者、二足のわらじをやっているわけですけど、次は時代劇に出たいな…と。よろしくお願いします」と、たけし作品への出演希望をちゃっかりアピール。最後はたけしと司会のガダルカナル・タカとともに「東スポ映画大賞、愛してま~す!」の決めゼリフで会場を盛り上げた。

 かねて「ジャンルを超えたスターになる」とテーマを掲げてきた棚橋にとっても、今年の授賞式は重要な一歩として刻まれた。「ずっと先陣を切りたいと思っていたんですよ。有名になりたいなと思っていて、もっとプロレス界を盛り上げるために必要なことだと。野球選手だと引退後もコーチ、タレントになられる方もいる。だから僕もプロレスラーになりたい子供たちに“レスラーになって、その先”を見せたかった。こういう形でその一歩を踏み出せたかなと思います」。常連となったプロレス大賞ではなく、ジャンルを代表して異業種の晴れ舞台に出席できたことに誇らしげな表情を浮かべた。

 また、たけしとプロレスといえば、32年前の1987年に東京・両国国技館に襲来した「たけしプロレス軍団」が暴動寸前にまで発展した過去がある。この日、たけしの控室にあいさつに赴いた棚橋は「今のプロレスファンには(他ジャンルのゲストを)受け入れる土壌もあるので。たけしさんも、ぜひまた両国にいらっしゃってください!」と会場での観戦を呼びかけた。

 歴史ある東スポ映画大賞の中でも、レスラーとして出席したのは棚橋が初めて。ジャンルの架け橋として、これからもプロレスを世間に広め続ける。