「第28回東京スポーツ映画大賞」の授賞式が24日、東京・港区のグランドプリンス高輪で盛大に行われ、作品賞に輝いた「万引き家族」(是枝裕和監督)での演技が評価され、主演男優賞に選ばれたリリー・フランキー(55)が、共演した故樹木希林さんとの秘話を明かした。

「万引き家族」で日雇い労働に従事する父を演じたリリー。2014年に「そして父になる」「凶悪」で助演男優賞を受賞して以来、2度目の東スポ映画大賞受賞となった。

「万引き家族」には昨年亡くなった大御所女優の希林さん、30代を代表する安藤サクラ、20代を代表する松岡茉優、さらには柄本明らそうそうたる面々が出演。その中でひときわ輝く存在感を放ったリリーは「僕は映画もお芝居も文学も、全てたけしさんに影響を受けました。こうしてたけしさんに認めていただけるのは本当にうれしいです。何よりも僕にとって東スポ映画大賞は一番ちゃんとした映画賞ですから」と、受賞の喜びを語った。

 また、5年前に助演男優賞を受賞しているため、本来なら自宅にあるトロフィーは2本のはずだが「実は家には東スポ映画大賞のトロフィーが3つある」と告白。そのワケは「希林さんは映画賞でもらったトロフィーを電気スタンドにして飾る人。『万引き家族』の撮影中『一つあげるわよ』ってもらったのが、東スポ映画大賞のやつでした」と、希林さんが過去に受賞した東スポ映画大賞のトロフィーを“形見”として継承していることを明かした。

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