フジテレビ社長が突然の社名変更宣言 局内は盛り上がるどころかシラけムード

2019年02月23日 16時30分

宮内正喜社長

 フジテレビの宮内正喜社長(75)が22日、定例会見で社名変更をにおわせ報道陣を混乱させた。低迷が続くフジ社員たちに奮起を促すためのドッキリ発言だったのだが、思惑通りに局内は盛り上がるどころか、シラけムード一色だ。

 3月1日開局60周年記念日を前に、宮内社長は「デジタル化、グローバル化に対応していかなくてはならない。フジテレビという社名、テレビという業態に限らなくなった。社名を変えるくらいの意気込みで変化していく。今までの組織を白紙にするつもりで、(60周年を)新たな開局として様々な施策をとっていきます」と宣言。

 報道陣から「本当に社名変更するのか?」と確認され「具体的に変えるということではありません」と否定し“ドッキリ発言”に終わった。

 宮内社長がここまで言わなければならないほど、フジの低迷は続いている。テコ入れのため今年スタートしたばかりのバラエティー番組「アオハル(青春)TV」や「でんじろうのTHE実験」の視聴率は伸び悩んでいる。また、情報番組「めざましテレビ」内で放送しているアニメ「紙兎ロペ」が、19日、20日とまったく同じものを流してしまう単純な人為的ミスも起きてしまった。

 暗いトンネルを抜けるため、宮内社長は「社名変更するくらいの新たな気持ちで」と伝えたかったのだろうが、それがフジ局内に伝わっているかは疑問。あるフジ関係者は「社長は『構造改革で業績回復は見えてきた』と豪語していましたが、視聴率も制作費、広告出稿、給料も落ち込んだまま。社名を変えてなんとかなるレベルではない!というのが制作現場の本音」とあきれた様子で話していた。

 トップが威勢のいいコメントをしても、社員たちは冷めた様子。笛吹けど踊らず――の印象は拭えない。かつての民放王者・フジの復活への道のりは遠そうだ。