無所属のアントニオ猪木参院議員(76)が21日、都内のホテルで国民民主党の玉木雄一郎代表(49)、自由党の小沢一郎共同代表(76)と会見。国民民主党と自由党の統一会派に入る意向を正式に表明した。
一方で、改選を迎える夏の参院選に向けては「一寸先はハプニングということで、よろしくお願いします」と態度を保留した。
これ受け、小沢氏は「私はぜひ引き続いて、参議院議員として国政に参加し、大事な問題の解決にお力添えいただけるようになったらいいなと思います」と猪木氏にラブコール。
自由党の比例代表として擁立する可能性を示し「これからの進路を決めるのはご本人自身の判断。どういう形であれ、国政に引き続き参加して」と猪木氏の意向を尊重しつつも、議員としての活動継続を希望した。
猪木氏は2013年の参院選で日本維新の会から比例代表に出馬。ヘリコプターを使って富士山の登山客に訴えるなど、独自の選挙活動で話題を振りまき、2度目の当選を果たした。
「猪木信者」と呼ばれるコアなプロレスファンは全国に健在で、知名度は抜群。20日に76歳の誕生日を迎えてもカリスマ性に衰えはない。
比例の候補者になるためには自由党、国民民主党のいずれかに入党することが条件となる。
「どちらの党からも誘っていただけませんでした」とジョークを交じえた猪木氏だが、その表情は明るかった。
もっとも北朝鮮との強力な外交ルートを持つ猪木氏にとって、議員バッジがあるかどうかは最優先の課題ではない。
出馬は情勢をにらみながら検討することになりそうだ。