堀ちえみ舌がん公表 見逃してはいけない「口内変化」

2019年02月20日 16時30分

舌がんを告白した堀ちえみ

 歌手でタレントの堀ちえみ(52)が19日、舌がんを患っていることを公表した。すでにステージ4まで進行し、リンパにも転移。同日に入院し、22日に手術に臨む。

 堀は「ご報告させていただきます」と題してブログを更新。ファンや関係者に感謝の意を示した後に「大切なご報告があります。私、堀ちえみは口腔癌(左舌扁平上皮癌)と、診断されました。いわゆる舌癌です。ステージは4です」と告白した。

 口腔がんの罹患者数は年間約7000人(舌がんだけではなく、歯肉がん、頬粘膜がんなどを含む)に上る。最も多いのはやはり舌がん。原因は喫煙、飲酒、刺激の強い食品摂取などさまざまで「歯の詰め物が外れたまま」「入れ歯が割れたまま」にしたことで口腔内を刺激し、がんになることもある。治療方法はステージによっても異なるが、「切除」「放射線療法」「化学療法」が3本柱だ。

 では「見逃してはいけない口内変化」はあるのだろうか。堀も当初は歯科医の治療を受けたが、街の歯科医師たちによると判別は難しいという。

「私も多くの症例に接していますが、どんな形かどんな色かなど、一概に『こうだ』と言えるものではありません。まったく痛みがないもの、2~3ミリと小さいもの、表面にそれほど異常がないのに内部でしこりになっているもの…本当に千差万別なのです。舌の裏など、必ずしも見える部分にできるとも限りません」

 こう話すのは埼玉・さいたま市の「田中歯科医院」の田中滋院長。医院では様々なパターンの症例写真を共有し、飲んでいる薬や遺伝的な要素などもチェックしつつ、早期発見に努めているという。田中氏は「もっとも大事な触診も含め、しっかり見つけられるかは医師の経験にもよると思います」とも話す。
 似たような意見は他の歯科医からも出た。関西のある歯科医院の院長は次のように明かす。

「かなり重篤な状況で私のところに来た患者さんは、『半年前に大病院に行ったのに…』とおっしゃっていました。聞けば、その先生はずいぶん若い人だったとか。やっぱり見分けるにはある程度のキャリアが必要だと思いますね」

 先に示した原因をなるべく避けつつ、やはり「おかしいと思ったら専門医院に行く」「場合によってはセカンドオピニオンを利用する」のが肝要。ちなみに、口腔がんを心配して受診したときは「細胞診や組織診(生検)をしてください」と言ってみるのも一つの手だ。