TBS系「ゴゴスマ~GOGO!Smile!」は20日、田畑毅衆議院議員(46)の女性トラブルを特集した。

 田畑議員は騒動の責任を取って所属する二階派の幹部に離党届を提出したが、議員辞職については言及を避けている。

 元宮崎県知事の東国原英夫(61)は「比例で通っている人は、離党したら党に集まった票で受かってるわけですから、党を離れた時は辞職すべき」と持論を披露し、議員辞職が妥当との見方を示した。

 一方で田畑議員が辞職した場合、厄介なのが静岡5区となる。

 次回の選挙では同選挙区の自民党支部長を務める吉川赳元衆院議員(36)と、無所属のまま自民党二階派入りした細野豪志衆院議員(47)の真っ向勝負とみられていた。ところが、田畑議員が辞職すると吉川氏は繰り上げ当選となるため、さらに対立が激化する可能性が出ている。

 東国原は「今まで細野さんがダブルスコアに近い感じで吉川さんに比例復活も許さなかった。それぐらい、ダントツで勝った。そこに吉川さんが現職で入った(とする)。これは、自民党さんとしてはウーッと思うよね。困るわけ。吉川さんが現職の国会議員でなければ、自民党としてもぞんざいに扱える。現職の国会議員になってしまうと…。細野の扱いどうするんだ?」と指摘した。
 
 浪人のままならともかく「現職」となれば、自民党も応援せざるを得ない。組織票の力を追い風に、吉川氏にも逆転の目が出てくるという。そうなれば、批判の中、野党から自民党を選んだ細野氏にとっては大きな誤算となる。

 二階派の細野氏に対し、吉川氏は岸田派で、派閥争いも状況をややこしくしている。

「岸田さんが総裁選に出るんじゃないかというのもあるし、二階さんは誰を推すのかというのもある」と東国原は話し、田畑議員の動向を注視した。