西口プロレスの「創立18周年記念大会」が19日、東京・新宿FACEで開催され、なんと“東洋の神秘”ザ・グレート・カブキ(70)が登場した。

 第3試合に似ても似つかないザ・シロート・カブキが出場したこともあり、鼓の音が会場に響いても、場内は半信半疑。そこにフードをかぶった男が姿を現し、華麗にヌンチャクを振り回す。さらに真っ赤な毒霧を吐き、場内のボルテージは一気に最高潮に達した。

 そこにはまごうことなき、本物だけが持つオーラが漂う。1980年代に全日マットで暴れ回り、お茶の間を熱狂させた、あのカブキだ。

 この日は“世界の16文”こと故ジャイアント馬場さん(享年61)の「没20年追善興行」が東京・両国国技館で開催された。カブキは「こちらに来ても全然問題ないです。馬場さんがいつもおっしゃていた“明るく楽しく激しいプロレス”が味わえるのは西口。ボクも大好きです」とコメントした。

 西口プロレスから終身名誉顧問への就任が打診され「そんな大役は僕にはもったいないです」と一度は固辞したものの、大「カブキ」コールが起き、ファンの声に押されて引き受けることになった。

 すると即座に宮成社長がリングに駆け上がり、表彰状を渡す。カブキの気が変わらないうちに“既成事実”をつくるという、早めの“レオパレス式契約”が交わされ、カブキの西口プロレス終身名誉顧問就任が決まった。その後、カブキは解説席に座って試合を見守った。