18日のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」は、女子テニスの世界ランキング1位・大坂なおみ(21=日清食品)を特集した。

 大坂は17日、ドバイ選手権の会見で、サーシャ・バイン氏とのコーチ契約を解消した理由を語った。

「その質問がくると思っていたわ」と身構えていた大坂は、金銭トラブルを否定。

「みんなお金の問題と思っているけど、そうじゃないの。私にとってはそう言われるのが一番つらいわ。チームのみんなと一緒に旅をする中、家族以上に一緒の時間を過ごしているから、そんなことは絶対ありません」と話した。

 そして「回りくどく言うより、直接言ってくれるほうがいいわね。私には成功より、幸福感のほうが大事なの」と決別の理由を明かした。

 詳細は避けたものの、円満な別れを強調。「オーストラリアでの私たちを見ていれば、ある程度、こういったことが湧き上がってきているのは見えていたかもね。いがみ合って解消なんてしたくもないし、彼のおかげで私もいろんな人に心を開けるようになったから、敵対するような形になんてしたくもないの」とアピールした。

 バイン氏が不在となり初めて臨む大会とあって「さみしさはある」と語る一方で、気持ちの切り替えは済んでいることを示唆。

 新たに指導の中心になる吉川真司氏(41)ら周囲のサポートに感謝し「そんなに大きな問題にはならないと思う。とてもハッピーな気分。みんなポジティブなエネルギーも持ってくれている」と前を向いた。

 大坂のいう「幸福感」とは何を指すのか。

 取材生活30年のテレビ朝日・玉川徹氏は「幸福感って何なんだろう。どういう意味でなおみちゃんが言ったのか。ここが最大のポイント」と指摘。バイン氏との関係解消について「お金(の問題)じゃないと言っている。今の1位というものと、勝ち続けるということよりも幸福でいることを選びます、って言ってるようにしか取れない」との見方を示した。

 そして、成功し続けることの難しさに触れ「リスクを取らない限り、成功なんて絶対ない」との持論を披露。

 全米、全豪オープンを連勝した大坂に「今までが良かったから、これからもそれでいくっていう考え方は、今以上に大変な、続けていくということに対しては良くないんじゃないかと思う。果敢にリスクを取って、実現させていってほしい」とゲキを飛ばした。