レオパレス施工不良問題「ガイアの夜明け」17年から追及していた

2019年02月13日 17時00分

独自にレオパレス問題を追っていたテレビ東京

 賃貸アパート大手のレオパレス21の施工不良問題で、物件のオーナーらでつくる「レオパレス違法建築被害者の会」(名古屋市)が12日に都内で記者会見し、同社が物件の調査や修繕工事を適切に実施するよう国土交通省に監視の強化を求めたことを明らかにした。33都道府県の入居者計1万4443人が3月末までに転居を強いられる事態に発展したこの問題。実はかねてから追及してきたのがテレビ東京の経済ドキュメンタリー番組「ガイアの夜明け」だった。

 レオパレス違法建築被害者の会は12日、国交省や金融庁と協議し、国交省には調査の立ち会いなどを求め、金融庁にはレオパレス21の財務が悪化して問題物件の修繕が完了しない事態を防ぐため融資の円滑化などを要請し、国の対応が十分でない場合は「国家賠償を求めて訴訟も辞さない」としている。

 同会はまた、同社が33都道府県にある1324棟の物件で壁や天井などに施工不良が見つかったとしているオーナーに対し「不安に思う物件のオーナーがいれば、全力で支える」と入会を呼びかけた。

 実は今回の問題を3回にわたり追及してきたのが、経済ドキュメンタリー番組「ガイアの夜明け」(テレビ東京系)だったのは一般的にはあまり知られていない。5日に第3弾として、同社の施工不良の実態やその後の対応の不備を暴いたばかりだった。

「ガイア――」が最初にレオパレス問題を取り上げたのは、17年12月26日の放送。

「スクープ取材!マネーの『魔力』」と題し、レオパレス21が賃料保証を守らずに一方的に減額していたことなど、契約トラブルを伝えた。第2弾の昨年5月29日の放送では、今回、大問題に発展した違法建築疑惑を独自取材で突き止め、報じていた。

 同じ5月29日、レオパレス21は「建築基準法に違反の疑いのあるものが発見されました」と発表。その後の調査をしたうえで、今年2月7日に「新たに法令違反が疑われる複数の不備が確認された」と追加発表していた。

 レオパレス21といえば、人気タレントを使ったCMで知られ、テレビ局にとっては大スポンサーの一つ。にもかかわらず、3回にわたって物件オーナーや入居者の立場に立ち、この問題を報じた「ガイア――」にはツイッター上で「テレ東攻めるなぁ」「ガイア砲すごい!」などの称賛が飛び交っている。

 テレビ東京は、本紙にこれらの放送をした事実は認めつつ「社としてのコメントは控えさせていただきます」と謙虚にコメントした。

 レオパレス21側は昨年5月の時点で問題発覚の経緯について「物件オーナーから書類と実際の施工が異なると指摘を受けて発覚した」としていた。

 問題を受け、レオパレス21の株価は12日も、前週末の8日に続いて急落した。12日の終値は値幅制限の下限(ストップ安水準)に当たる前週末比80円(19・3%)安の335円。売り注文が買い注文を大きく上回って取引が成立せず、取引終了とともに一部の売買成立を認める処置が実施された。2営業日連続で約2割ずつ値を下げた。

 同社は今年6月までに問題の物件の調査を終え、10月までに補修工事の完了を目指すとしているが、まだまだ混乱は続きそうだ。