坂口さんがバラエティー番組に出続けたワケ

2013年03月31日 16時00分

 母は娘を案じていた――。57歳の若さでこの世を去った女優の坂口良子さんの長女でタレントの坂口杏里(22)が3月29日、義父でプロゴルファーの尾崎健夫(59)と連名でコメントを発表。今後も家族の力を合わせることを誓ったが、何よりも娘の芸能活動を応援していたのは坂口さんだった。娘のためには、自分の女優イメージさえ犠牲にする覚悟だったという。

 ファクスによると、死因は横行結腸がん(大腸がん)による肺炎だった。すでに通夜・告別式は故人の遺志により近親者によって執り行われたとし、「これから家族全員、力をあわせて、皆様のご厚情を賜りながら頑張って参ります。今後とも何卒ご指導ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます」(原文ママ)と結んでいる。

 この日、尾崎の自宅前には多くの報道陣が集まったが、杏里をはじめ親族が姿を現すことはなかった。

 あまりにも早すぎる死に杏里の心情は察するに余りあるが、もっと無念なのは坂口さん本人かもしれない。

 あるテレビ局関係者の話。

「バラエティー番組に母と娘のセットでよく出演していましたが、それは杏里のことが心配でならなかったからです。七光だろうが何だろうが、とにかく一番応援していたのが坂口さんでしたからね。杏里が『芸能界に入りたい』と相談してきたときに反対することはありませんでした」

 坂口さんほど、娘と頻繁に共演する親も珍しいが、そもそも坂口さんはバラエティータレントではない。下手に露出すれば女優のイメージが損なわれる可能性もあり、マイナス面のほうが多いはず。しかし、杏里のためならば自分が犠牲になることもいとわなかったという。それだけ娘の成功を願っていたのだ。

 バラエティーに出演する理由はもう一つある。

「坂口さんが娘と共演する理由は応援だけじゃない。それは男関係の監視。まだこれからというときに、スキャンダルになるのを心配していたんです」と話すのは芸能プロ関係者だ。

 杏里はかつて「学校が厳しくても2人の男性と付き合ったことがある」というほど、周囲の目をかいくぐって交際するのがうまかった。坂口さんも恋愛自体を否定はしなかっただろうが、仕事もままならないときに男に走っているようでは、芸能界での活躍はおぼつかないこともよくわかっていた。

「これまでさまざまな浮き沈みを見てきて芸能界の厳しさを知っていますからね。娘に同じ思いをさせたくなかったのでしょう」(同関係者)

 もう一緒に笑顔を見せることはできないが、杏里がタレント、あるいは女優として一人前になることが坂口さんへの何よりの供養になるのかもしれない。