安田純平氏 意図的なデマ拡散に危機感「日本語が以前以上に通じなくなっている」

2019年02月12日 12時13分

安田純平氏

 ジャーナリストの安田純平氏(44)が10日、ツイッターを更新し、自身についてのデマが拡散する背景に言及した。

 4日からツイッター上での投稿を活発化させている安田氏は10日、シリア入国の経緯についてもデマが流れていると、改めて批判した。

「私が外務省に止められたにも関わらずシリアに入った、と言われているが、シリアに入る前に外務省ほか日本政府関係者からの接触は一切ない」

 安田氏によれば、日本大使館から連絡があったのは2005年の1回だけ。家族に対しても接触はなかったという。

 安田氏は「『止められたのに行った』という物語にするために作られ拡散されたデマ」と断じ、意図的な行為として憤りをにじませた。

 一方、こうしたデマが発生する背景には、受け止める側にも問題があると指摘した。

「私が書いたツイートがそのデマの根拠に使われているが、外務省が私自身に接触してきたとは一言も書いていない。(中略)わざとなのか、日本語能力の問題なのか、どう読んだらそういう読み方になるのか、というくらいに話がねじ曲げられて拡散していく現象は以前以上のものがあるように思う」と分析、危機感を募らせた。

 ネット上では文字数が限られているため、主張が正確に理解されなかったり、誤って伝わってしまうこともある。

 ただ、安田氏はネットに限らないとし「昔、『イラクに行かせてもらえないから新聞社やめた』というのはデマであることを面と向かって説明したのに、『だってWikipediaに書いてあるもん』といって本人の説明よりもWikipediaを信じる人がいた」と嘆いた。

 安田氏はきちんと理解してくれる人も多いことに配慮しつつも、信憑性のかけらもない誤情報の拡散を見過ごさない。

「帰国してから特に感じるのは、日本語が以前以上に通じなくなっているということ。もっと日本語を大事にしたほうがよいのに」と皮肉を込めるように訴えた。