31日のTBS系「ひるおび!」は、衆議院議員の細野豪志氏(47)の自民党二階派入りの話題を取り上げた。

 無所属の細野氏は特別会員として入会し、将来的に自民党への入党を目指す。

 ただ、民主党時代には政調会長や環境相を歴任し、一貫して自民党と対立してきた。政党支持率に敏感に反応し、軽過ぎるフットワークで政党を渡り歩いた末、唐突過ぎる自民党へのすり寄りは「渡り鳥」として与野党から猛批判されている。

 八代英輝弁護士(54)は「細野さん流の言い分で言わせていただくと『民主党の閣僚経験者は自民党にはご遠慮願いたい』というのが私の感覚。これだと自民党なのか民主党なのか分からなくなってしまって『民主党って何だったんだ』っていうことが、まだ自分の中で整理ができていないので」と皮肉たっぷりに切り捨てた。

 細野氏は希望の党の立ち上げに合流した際、民主党時代の大先輩である野田佳彦元首相(61)や菅直人元首相(72)に対し「三権の長はご遠慮」と上から目線で言い放った経緯がある。

 しかし、政治信条をなげうって自民党に救いの手を求めた現在、自身も全く同じ状況に置かれている。

 政治家としての言動の整合性は全く取れておらず、八代弁護士もあきれ果てた様子だった。

 落語家の立川志らく(55)は「政治家はポリシーより自分がどう生きられるかを選択するのかな。一人ぼっちになってもそれを貫いてれば、格好いいというのもあるし、現実にはそうはいかないよということじゃないか」との見方を示し、細野氏の見込みの甘さを指摘した。