2017年9月に終了した人気バラエティー番組「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(テレビ朝日系)が今春、レギュラーとして復活することが本紙の取材でわかった。放送曜日は未定で、深夜帯になる見込み。単発特番を経て1年半ぶりにレギュラーに返り咲くが、再スタートの目玉として、スキャンダルでメンバーの1人が芸能界を引退した男性歌謡グループ「純烈」の出演が実現しそうだ。

「しくじり先生」は2014年10月から深夜帯でスタートした。ゴールデンタイム(G帯)に昇格した15年4月には、ホリエモンこと実業家堀江貴文氏が出演したのを皮切りに、17年9月の最終回でボクシングの亀田史郎氏・興毅氏親子が登場するなど、過去に挫折や失敗にブチ当たった各界の著名人が「先生」として担ぎ出され、涙あり笑いありの熱弁を振るった。

 一時は絶大な支持を得たが、その後はネタ切れ感が否めず、「先生」の“資格”はあっても元プロ野球選手の清原和博氏やタレントのベッキーのように“教壇”に立つには様々な問題から出演に至らないケースも少なくなく、打ち切りに。それ以降は単発の特番として放送されてきた。

 しかし、人間はやはり失敗する生き物。同番組の最終回から1年半の間にも、各界の著名人がしくじりを重ねて世間を騒がせ“先生候補”が次々と現れている。

 その受け皿のためにも“休講”を経て、満を持してのレギュラー放送復活となる予定だが、まずはG帯ではなく深夜帯で返り咲くことになった。
「G帯だとスポンサーがらみで『先生』の人選が厳しくなる。より自由度の高い深夜帯に配置された方が番組がおもしろくなるという判断だろう」(テレビ局関係者)

 G帯の「金曜☆ロンドンハーツ」も同様の理由で、今年4月から火曜午後11時20分スタートに枠移動になる。

 再スタートを切る「しくじり先生」の“先生候補”としては、スポーツ界では大相撲・元貴乃花親方の花田光司氏、日本ボクシング連盟の山根明前会長、芸能界では「とろサーモン」久保田かずのぶ&「スーパーマラドーナ」武智正剛あたりが考えられているという。

 中でも目玉として浮上しそうなのが、メンバー友井雄亮(38)がスキャンダルで芸能界を引退し、4人での活動を余儀なくされた純烈だ。

「純烈は、全く売れず苦しかった下積みを経て、地道な営業でおばさまファンを獲得し、昨年大みそかに『NHK紅白歌合戦』の初出場を飾った。その直後にメンバーが脱退する憂き目に遭った。残された4人もそれぞれ、まだ明かされていない“しくじった過去”があるらしい。番組側は今後、オファーすることになりそうだ。張本人の友井の出演はかなわないが、4人が経験を語り尽くせば視聴者に響くはず」(同)。本紙既報通り、友井のスキャンダルを受けて開いた純烈のリーダー酒井一圭(43)をはじめとする4人の謝罪会見が世間に好感をもって支持され、良くも悪くもグループの宣伝になり、仕事が増えている。今回の「しくじり先生」もその一つと言えそうだ。

 一方「デイリー新潮」も純烈がバラエティー番組に“復帰”する時期、場として今春の「ダウンタウンDX」(日本テレビ系)や「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBS系)を挙げている。両番組に出演すれば、MCを務める松本人志や中居のイジりでグループの再始動を後押ししてもらえそうだ。

 純烈の4人は、本社制定「第28回東京スポーツ映画大賞」と同時表彰の「第19回ビートたけしのエンターテインメント賞」で話題賞の受賞が決まったばかり。

 こうした応援の余勢をかって、再び“開講”する番組の教壇に立つ「しくじり先生」が実現しそうだ。