29日のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」は悪化する日韓関係を特集した。

 元徴用工判決、慰安婦問題、自衛隊機へのレーダー照射などを巡り、日韓関係は氷河期のように冷え切った。防衛交流も続々とストップし、来月に予定していた韓国海軍幹部の訪日は延期。護衛艦「いずも」の韓国への寄港取りやめも浮上している。

 韓国メディアからも不安の声が相次ぐ中、韓国の文在寅大統領(65)は「もう少し謙虚な姿勢を示すべき」と日本への強硬姿勢を取り続けている。
 
 この異常な状況について、取材生活30年のテレビ朝日解説委員・玉川徹氏は「文在寅政権の戦略なんじゃないかとしか思えない」と指摘。

「親玉である米国が韓国にも日本にも『やめろ』と言うはずで、日本はある程度、そういうふうに言われたから『日本からはいいですよ』って話で引いたのかもしれないけど、韓国は全然引いてない。米国の言うこと全く聞かないわけですよ、軍がね」と主張した。

 その背景には、文政権による北朝鮮重視の政策があるという。「じゃあ何だって言った時には、北朝鮮と一体化していきたい。それがすべての根底あるとしか、ボクには思えない」と強い口調で訴えた。

 文大統領の両親は北朝鮮出身。大統領就任後は「民族共同体の回復」を掲げ、ミサイル問題にも目をつぶって融和を推し進めている。レーダー照射の際も韓国の駆逐艦が北朝鮮の漁船と何らかの「交易」を行い、それを隠すために日本にキバをむいたとの見方もある。

 玉川氏は「ボクがいつも心配しているのは、北朝鮮が韓国と一緒になるということになると、中国、朝鮮半島、これが一体化するわけですよ。歴史問題で日本に対して反日感情を持っている国が一体化する。そうなった時『米国も引きますよ』って言った時、どうするのか。その時に初めて日本が抱えていた歴史問題というのが、ものすごい足かせになって、どこにも入っていけないっていう状況になるのが一番怖いです」と日本の孤立化を危惧した。