24日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」は、日韓関係に勃発した新たな火種を取り上げた。

 韓国国防省は23日、緊急会見し、自衛隊の哨戒機が低空飛行で威嚇したとして批判した。一方、日本側は「距離は従来通り、500メートル以上、高度150メートル以上を確保していた」と反論し、日韓外相会談でも遺憾の意を伝えた。

 女優の高木美保(56)は韓国の主張について「証拠を何も示さないで言いがかりをつけているというふうにも見えてしまう。国と国との関係の中で、とても残念」と感想を漏らし、「一番最初のレーダー照射の時も海外の専門家が哨戒機のサイズとか、韓国からの映像から見ても『日本の言っていることが正しいのではないか』ということを発言している。今回も客観的な意見が出てくるといい」と第三者による分析を期待した。

 一方で「安全保障の問題って日本は常に落としどころを探しながら話をする。ところが、全く韓国が乗ってこない。しかも言い訳がすごく稚拙なところから始まっている。この問題は落としどころが見えないし残念だし、不安ですよね。米国もあんまり関心を示せない状態になっている」と、解決の糸口が見つからないことを嘆いた。

 また、取材生活30年のテレビ朝日解説委員・玉川徹氏は「どうも『監視するな』って言っているように聞こえてくる。レーダー照射、何のためにやったのかずっと分からなかったんですけど、少なくともレーダー照射をすればマニュアル上、日本側は回避行動を取る。つまり、近づけなくなる。韓国の軍艦も入って、北朝鮮の船を救助している場所を見られたくない。じゃあ何をやってたんだという話になってくる」と発言。

 これに対し、高木は「救助だけではなく、何かを渡そうとしたのではないかとか、物のやり取りがあった可能性があるという話は聞いている」と韓国側に何かを隠ぺいする目的があったことを示唆した。