22日放送のTBS系「ビビット」は、SNSで話題になっている「CD破壊動画」を特集。女性シンガーの目の前でCDを踏みつけて破壊した男性は同番組の取材に応じ「路上ライブ撲滅が目的」と主張した。

 問題となったのは、SNSに投稿された30秒ほどの動画。男性は東京・秋葉原で路上ライブを行う女性シンガーのCDを1000円で購入した直後に「後で聞きますね」と言った直後、目の前でCDを踏み割った。

 男性は全身をぼかし、声を変えて同番組のインタビューに応じた。騒動については「動画を公開するにあたって予想はできていた」と“狙い通り”だったとコメント。女性シンガーに対して「その人も他のテレビに出て、名前も出て、言い方は失礼ですけど、悲劇のヒロインというか、最終的には自分のところに還元されていると思う」とコメント。「路上ライブを許可なしでやっている方をやめさせたい。撲滅というと過激ですけど、(許可を得ず路上ライブをすることは)どうなの?」と無許可ライブをやめさせるための行動だったとして、謝罪の意思はないと断言する。

 女性シンガーは、路上ライブについて「やってはいけない所で(ライブを)やっていたのは私自身、申し訳ないと思っています」と反省しながらも「迷惑をかけていたなら、踏んでしまう前に言葉で言っていただけたらよかったのになという気持ちはあります」と述べた。

 CDを踏みつけた男性は「少し逸脱しているなと思います。そこまでしないと分かっていただけない現状。僕の中では正義感で動いている」と説明し、「結局は必要悪」と主張した。昨年から路上ライブを口頭で注意する動画を投稿してきたが、今回の踏みつけ動画は再生回数が急伸。過激化した理由は「(動画の)再生回数を増やせば、関心を持つ人が増えると思って投稿した」というもので、「目的は達成できた」とも語った。

 MCの国分太一(44)は「怒りと寂しさが同時にやってくるような動画」とポツリ。コメンテーターの千原ジュニア(44)は「切ないですね。ゼロからものを作ったことのない人のやり口というか、ものを作れる人への嫉妬というのも感じられます。方向が間違っている気がしますね」と指摘した。漫画家の倉田真由美氏(47)は「生理的な嫌悪感が先にたちますよね。そんなことで再生回数を上げるなんて、こんなことが許されていいのかなと思います」と嘆いた。MCの真矢ミキ(54)は「正義ある言い分があるなら、今こそ顔出しして訴えたらいいのになと思いますけど」と締めくくった。