教育評論家の尾木直樹氏(72)が20日、ブログを更新し、15日に東京・町田市の都立高校で起きた50代教師による男子生徒への暴行問題に言及した。

 教師の暴力が批判される一方で、被害生徒の仲間が動画を撮影しながら「ツイッターで炎上させようぜ!」と話していたことが判明。目上の人への聞くに堪えない暴言も含めて教師の責任だけとは言えない状況となり、賛否両論が巻き起こっている。

 尾木ママは「生徒が悪いし体罰も理解できるーー 教師はただ耐えるしかないのか? って気持ち良く分かります!」と前置きしつつも、悪いのは教師と断定。

「しかし教師に同情の余地はあっても暴力を振るうのではなく生徒を落ち着かせ挑発させないようにリードする難しい指導を求められているのが学校なのです!」と暴力ではなく、話し合いが必要だったと訴えた。

 殴った教師は生活指導担当のベテランで、熱心な指導で知られ、他の生徒からの人望も厚かった。ただ、尾木ママの基準なら、いかなる前段があったとしても「資質」を満たしていなかったことになる。

「1人の教師ではなくチーム学校力発揮して反抗期の問題生徒の対応に当たっているのが学校です 簡単に生徒の挑発に乗ってしまうとーー後が大変 学校としての指導力が一気に落ちてあとの指導が機能しなくなってしまう危険もあるからです!」と安易に挑発に乗ることの危険性を指摘。

「暴力を振るわないで指導できる力つけるのが学校には求められているのです! 教師の体罰では無力なのです!」と教育評論家としての立場で主張した。