東京映画記者会(本紙など在京スポーツ紙の映画担当記者で構成)が投票で選ぶ「第61回ブルーリボン賞」の各賞が20日、決定。南沙良(16)が初主演作「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」で新人賞に輝いた。

 所属事務所の先輩・新垣結衣と同じティーン誌モデル出身で、誕生日も同じだが、ガッキーのイメージが「陽」なら、普段の南は「陰」だ。

 ネットで動物の出産動画などを探して見て、よく泣いているという。「動物の赤ちゃん見ると“すごい(命が)消えちゃいそうだな”って思って、悲しくなるんです」。3日に1回は泣くため同居の家族も「あんまり反応してくれない」そうだ。

「冷めてるタイプ」で「普段の自分がどっちかというと下を向いちゃうほう」と自己分析。「人とお出かけしたりとか、ワキャワキャというか、楽しくなるのが好きじゃない」らしく「独りが全然苦じゃなくて大好き」という。最近、休日に一人でプラネタリウムへ行ったそうで「メッチャ楽しかったです」と笑顔で話した。今どきの10代らしからず「LINEがすっごい苦手」で、最近の趣味は読書。また、仏像を見るのも「無になれる」から好きだという。

 そんな南の憧れは中森明菜。歌番組の懐かし映像を見て80年代アイドルにハマり、中でも一番好きという。「お会いしたいです。全部が好きです。言葉遣いもそうだし、たたずまいとか髪形とか顔立ちとか」。ユーチューブの明菜動画を聴き、“ヒトカラ”へ行って歌う。イチ押しはデビュー曲「スローモーション」で、当時の明菜のステッカーを自ら買いに行き、ケータイのカバーに入れ、肌身離さず持ち歩いているほどだ。

 髪形もマネしたいが「この長さだとちょっと…」なため「聖子ちゃんカットにはしたいなっていうふうに思ってます」とのこと。はかなげな少女イメージが売りだった伊藤つかさも「すっごい、かわいらしくて好き」だという。

 明菜派を自負するが「常にクラスの真ん中にいて引っ張っていくようなタイプの子に憧れたりしていたので、いつかできたらいいなとは思いますね」。今後はそんな役も見てみたい。