女優の陽月華(38)、木下彩音(18)らが19日、都内で行われた映画「かぞくわり」の初日舞台あいさつに登壇した。

 映画は、民俗学者・折口信夫氏による小説「死者の書」をヒントに、崩壊した家族の行く末をユーモラスに描き、今日の日本で「今本当に守るべきもの、残すべきもの」を問いかける。

 陽月は、奈良の古寺にまつられた伝説の姫の生まれ変わりである主人公・香奈を演じた。初の主演に「オファーはとても光栄に思ったのと同時に、私に務まるか不安があった。現場に入ったら(共演者の)頼もしい家族の皆さんと一緒に映画をつくるという体験ができ、とても勉強になり、エキサイティングな瞬間だった」。

 香奈は画家の夢を両親に拒絶されるが、撮影では「作家さんの作品に直接私が手を入れるシーンもあった」といい「とても緊張した」と振り返った。

 2015年ホリプロタレントスカウトキャラバン・グランプリで映画初出演の木下も、絵を描くシーンに挑んだ。「絵を描くことが好き。大学に通っていて、デッサン(の授業)をとっている。それとは違って、絵を塗るというのは初めて。先生から教えていただいて、家で練習した」と語った。