米中摩擦解消のカギを握るのは、意外な日本人歌手? 20か国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁代理会議が17日行われ、日本が初めて議長国を務める2019年のG20が始動した。6月のG20サミット(大阪)に向けて国際協調の機運をいかに回復させられるか、日本の手腕が試される。

「米中の対立は貿易摩擦だけではなく、最先端のIT技術の知的財産権も絡んだ覇権争いとなっています。トランプ政権の反中強硬派は一歩も引くつもりはなく、中国も自国の安全保障にかかわるので着地点を見いだすのは難しいでしょう」と話すのは永田町関係者。

 昨年のG20サミット(ブエノスアイレス)では、2008年のG20発足時から明記されてきた「反保護主義」の文言が初めて削除された。安倍晋三首相がトランプ米大統領と親しいとはいえ、どこまで調整役を担えるかはわからない。

 そんな中、意外な人物が両国の懸け橋になるのではないかと自民党内でささやかれている。歌手の谷村新司(70)だ。

 谷村の知人は「谷村さんは1980年代から中国とかかわり、歌手として絶大な人気を誇ります。昨年も北京で日中友好条約40年記念コンサートを開いて大成功を収めました。その谷村さんを米中関係修復のために利用すればいいというのです」と語る。

 確かに谷村が日中間の文化交流を担ってきた功績は大きい。上海音楽学院名誉教授も務め、中国人にとって最も有名な日本のスターだが、実はただの文化交流にとどまらない人脈を持つという。

「谷村さんの中国共産党人脈がシャレにならないんです。温家宝元首相や現在の党中枢から普通に直電がある。外務大臣さえ知らない機密情報もたくさん持っていると聞きました」(同)

 つまり、谷村をうまく使えば、G20を乗り越えられるというわけだ。ひょっとするとトランプ氏と習近平氏が仲直りをして「サライ」を歌うかも!?