18日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」は、15日に都立高校で起きた教師による生徒への暴行問題を取り上げた。

 50代の男子教師は男子生徒のピアスを巡って口論となり、廊下で右ストレートを顔面に命中。生徒が倒れた後も制服の襟を持って引きずり回し「てめぇ、この野郎! なめてんじゃねぇよ! アァッ!?」などと、繁華街のチンピラのような暴言を浴びせた。

 騒ぎを聞きつけた他の生徒が「やめなよ!」「先生、それは良くないです!」と制止に入っても「やかましいわ!」と一喝した。

 一連の言動はすべて動画で撮影され、生徒の間で瞬く間に拡散して動かぬ証拠となった。

 殴られた生徒は口の中を切り打撲を負うケガ。教師は学校に出勤しているものの、授業は行っていないという。

 取材に応じた校長は「授業の始まりに口論になって最終的には感情を抑えきれずに教員のほうが手を上げた」「激高して興奮して手が出た」と説明した。
 
 タレントの長嶋一茂(52)は「(生徒と)言葉のコミュニケーションがあんまりできてないと思う。熱くていい先生かもしれないけど、殴ったらダメ」と暴力を非難した。

 また、取材生活30年のテレビ朝日解説委員・玉川徹氏は「SNSの時代にこうやって撮られたら重い処分になってくる」とした上で、生徒が動画を悪用するトラブルも起こり得ると指摘。

「あえて殴ることに追い込むみたいな生徒だってこれから出てくる可能性すらある」と危惧した。