15日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」は、扶桑社の雑誌「週刊SPA!」の記事を巡るトラブルを特集した。

 企画した「ヤレる女子大学生ランキング」が女性の反感を買い、CNNも取り上げる事態になった。ネット上では署名活動が行われ、10日間で5万人以上が賛同。名前を挙げられた大学は公式サイトで抗議し、14日には女子大生らが出版社を訪れ、編集長らと面談を持った。

 問題が起きた背景について、元共同通信記者の青木理氏(52)は「紙のメディアっていうものがほとんど若い人に読まれていない中で、少し扇情的なことをやってという面もある。現代的な現象だ」との見方を示した。

 一方、取材生活30年のテレビ朝日解説委員・玉川徹氏は「青木さん、逃げたね。もうちょっと深い話をしたほうがいい」と不満を見せ、自身の主張を熱弁した。

 同誌の愛読者という玉川氏は企画について「こういう発想は男は正直、本音で言えば持ってますよ」と前置きしつつ、女子大生との面談後、編集長が「感覚がまひしていた」「我々には全くない視点があった」などのコメントを発表したことに言及。

「なんでダメなのかっていうのを本音で落ちてるかと言ったら、たぶん落ちてない。世の中にはコンビニにエロ本とかもいろいろ置いている。あれなんか、まさに性を商品にしている。『なんでウチだけ言われるんだろう』みたいな本音だって、きっとある。世の中、男がまだ意識的に本音で抱えている部分と、女の人が本音で嫌がっている部分とが、まだ折り合っていない」と指摘した。