西宮神社「福男選び」で二番福に霜降り明星と同期のピン芸人

2019年01月10日 08時14分

左から玉暉さん、山本さん、伊丹

 福を求めて参拝一番乗りを目指す新春の風物詩「開門神事福男選び」が10日早朝、商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社・西宮神社(兵庫県西宮市)で行われた。

 一番福をつかみ取ったのは広島県福山市の山本優希さん(22=消防士)。二番福には地元・西宮市出身でピン芸人の伊丹祐貴(30=よしもとクリエイティブ・エージェンシー)、三番福には兵庫県加古川市の玉暉活也さん(23=フリーター)が選ばれた。

 毎年、十日えびすにあわせて行われる開門神事。開門時間の午前6時の気温は0・4度と真冬の冷え込みとなったが、スタート地点の表大門には一番福を目指す約5000人が集結し、熱気ムンムン。くじ引きに当たった先頭ブロック258人が、約230メートル先の本殿まで境内を駆け抜けた。

 くじ番号8番から一番福に輝いた山本さんは「楽しもうと思った。実感はまだないが、こんなにカメラに囲まれたのは初めて。皆さんが1年間笑顔でいられたら」と語った。

 一方で、二番福には異色の芸人が駆け込んだ。

 4番くじという幸運を生かした伊丹はよしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のピン芸人。NSC33期生で、昨年末の「M-1ぐらんぷり2018」王者・霜降り明星は同期扱いとなる。

 神事に参加するのは3回目。「西宮出身というのもあって走ろうと思っていたところ、番組から声をかけてもらった」という。もともと「クラスメイト」「ファイトクラブ」というコンビを組んでいたが解散しており、「解散のつらさとかいろいろなことがあって、何か変えようと思った」のも走るきっかけとなったという。

 霜降り明星の粗品(26)とは大の仲良しだそうで「福男、取ってくるわ!」と宣言。見事に結果を残し「負けず劣らずの結果が取れてよかった。お母ちゃんと粗品に一番に喜びを伝えたいですね。芸人をやってても、こんなに報道陣に囲まれることがなかったので、自分の芸で記者会見したいですね」と笑った。

 コンビ解散後は、高級食パンで有名な「乃が美」でアルバイトをしながら食いつないでいたそうで、「これでオファー待ちですね。吉本の社長にもアピールしたい」。

 今後はピン芸人として活動を続ける予定。現在、吉本新喜劇のオーディションを受けており「(座長の)すっちーさんにもアピールできたかな」とニヤリ。「福男をきっかけに、笑いと福を皆さんに配れたらなと思います」と語った。

 また、今回の開門神事には、東北の「福女」も協力した。2011年の東日本大震災後、被災地では福男選びを参考に、避難訓練を兼ねたイベントが開催されている。そのひとつである岩手・釜石市の「新春・韋駄天競走」の女性部門で17、18年と2年連続で「福女」に輝いたのが阿部美由紀さん(36)だ。阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた西宮神社は、被災地が力を合わせ、日本全国に「福」を届けることができればと、阿部さんを神事に招聘。開門時の「門押さえ」も担当した。記録に残っている限りでは、女性が「門押さえ」を担当するのは初めてのことだという。大役を終えた阿部さんは「大成功で、ホッとしました。今後も被災地との交流で、絆を深めていけたら」と話した。