膀胱がんの手術などのためメインキャスターを務める情報番組「とくダネ!」(月~金曜午前8時、フジテレビ系)を昨年11月27日から休んでいた小倉智昭(71)が7日、今年最初の同番組の放送で復帰を果たした。11月30日に膀胱の全摘手術を受けており、当初は今月も休む可能性を示唆していたが、サプライズで早期に番組に帰ってきた。

 小倉によると退院後に受けた最初の診察で、血液検査等のデータを見た医師が「う~ん、良すぎるんだよね。小倉さん、1月いっぱい休んだら体を持て余しますよね。それだったら好きに仕事してください」と話しかけた。そこで「じゃあ、1月からやります」と復帰に踏み切った。

「膀胱の全摘をした方にしては異例の早さだそうで」と言う小倉は、「まだリハビリは完璧ではありませんから、排尿のコントロールはほぼうまくいっていないという状態ですが、たぶん放送中にご迷惑をおかけすることはないと」と続けた。

 全摘した膀胱の役割を果たす器官を小腸からつくると、過去に説明していた小倉。この措置の場合、手術後しばらくは思い通りに排尿がコントロールできず、リハビリを要する。退院後に帰宅して対面した愛犬の話題に触れ、一緒に寝た時のことなのか、「犬が何も粗相しないのに、私が粗相をしてしまった」と告白。「冗談ではなく、そういう状態なんです」と訴える。

 若干痩せたように見える小倉は、「体重が手術で8キロ減った」。現在は3キロ戻っているという。実は入院前に意識的に5キロ増やしていたのだが、それは「出てきた時に痩せているとみなさんに不安を与えてしまう」ことを懸念していたから。

 一方で、復帰が早すぎると「手術して結局何もできなかったんじゃないか」との臆測を呼ぶことも考慮したというが、それも踏まえた上で「本当に大丈夫です」。「精神的にはかなり元気になりました」と言い切った。