7日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」は、韓国の射撃用レーダー照射問題を特集した。

 韓国側が反論動画を公開し、騒動は拡大している。番組でもこれまでの流れと両国の主張を詳細に検証したが、その内容以上に注目を集めたのが、ゲストの元海上自衛隊海将の伊藤俊幸氏と、取材生活30年のテレビ朝日解説委員・玉川徹氏のバトルだった。
 
 元航空幕僚長の田母神俊雄氏(70)が昨年12月21日に、レーダー照射について「全く危険ではない」とツイッターで発言。翌日も「今回ぐらいのことは世界中の軍が日常的にやっていることであり、電波照射をしてもミサイルが直ちに飛んでいかないような安全装置もかけられている」とツイートし、日本政府の反応とは異なる反応を示した。

 玉川氏はこれを引用し「疑問なんですけど、元航空幕僚長の田母神さんが『よくあることだ』というふうにツイッターで書いている」と、伊藤氏にぶつけた。

 すると、伊藤氏は迷惑そうな顔を浮かべ「(田母神氏は)間違いです。パイロットじゃありませんから」と即座にコメントを否定。さらに「それ(田母神氏のツイッター)を根拠にモノ言っちゃダメですよ。ウソです」と語気を強めた。

 玉川氏が田母神氏の実績を引き合いに再度、尋ねようとすると、伊藤氏は言葉をさえぎり「プロでも10年前の方ですから。現実にそういう場に現れている人と、そうじゃない人でいろんなこと言いますから」「いいですか。分かっている、分かってない人がいろいろしゃべりますから、田母神さんが言ったから何とかっていうのを根拠に論を張るのは間違いです」と不快感をあらわに玉川氏の疑問を突っぱねた。

 伊藤氏は海上自衛隊に35年間在籍し、統合幕僚学校長などを歴任している。