昨年大みそかの「第69回NHK紅白歌合戦」の歌手別の瞬間最高視聴率は、紅白の枠を超えた“究極の大トリ”として特別出演したサザンオールスターズが45・3%で1位だったことが明らかになった。

 サザンはすべてのアーティストが歌唱後、「希望の轍」「勝手にシンドバッド」の2曲を熱唱。「勝手にシンドバッド」では、桑田佳祐(62)のアドリブに次ぐアドリブが炸裂し、紅白史に残る名場面を演出した。次いでテレビ初歌唱で「Lemon」を披露した米津玄師(27)が44・6%で2位、星野源(37)が43・5%で3位、松任谷由実(64)とMISIA(40)が43・4%で並んで4位だった。

 昨年11月の出場者発表会見では「目玉がない」と言われながら、NHKは本番前に怒とうの追加歌手発表を行った。

 芸能関係者は「サザンを35年ぶりにNHKホールに引っぱり出したり、生放送を苦手とする米津に出演を承諾させることができたのは、NHKの交渉力があってのこと」と分析。結果的に歌手別の瞬間最高視聴率1位と2位だっただけに、キャスティングもドンピシャだったということだろう。

 なお、平均視聴率は第1部(午後7時15分~8時55分)が37・7%、第2部(午後9時~11時45分)41・5%で、2年ぶりに第2部で40%の大台を突破。番組中の瞬間最高視聴率は白組が勝利した瞬間の45・5%だった。(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)