地下アイドル「仮面女子」のリーダー・桜のどか(28=アリス十番)が30日、東京・秋葉原の仮面女子カフェで卒業ライブを開催した。女優の道を選んだ桜は、TBSラジオ主催の舞台「エグ女2019」(2019年2月26日から3月3日、東京・渋谷のCBGKシブゲキ!!で)に出演することを報告。女優業のほかにも、動物愛護の活動に力を入れるという。

 もともと出身地の京都で演技の勉強をしていたが「どうしても女優になりたくて、誰にも相談せず、全てを投げ打って東京に来た」。親からは「応援しない」と見放されたという。

 それでも「ダンスや歌のレッスンがあり、気がつけばアイドルになって、気がつけばリーダーになっていた」そうで「最初は何も言わないリーダーだったが、それによって悲しい出来事(メンバーの大量脱退、解雇など)もあった。それから考えを改め、きついことを言ったり怒ったりもした」と振り返った。

 寄せ集めでスタートしたアリス十番はヘドバン、客席ダイブ、会場をボート航海するなど奇抜なパフォーマンスで「最強の地下アイドル」と呼ばれるようになった。13年3月には、仮面ユニットによる「仮面女子」が発足。「元気種☆」でインディーズ女性初のオリコン・ウイークリー1位、さいたまスーパーアリーナ単独公演成功に導いた。

 桜は「これからは仮面女子の桜のどかではなく、一女優として活動するのですが、卒業式で舞台出演を報告できて良かった」と笑顔でコメント。立花あんな(26)、神谷えりな(27)らの卒業を見届け、初期メンバーがいなくなったことに「仮面女子はこれから第2章のスタート。私も負けないように頑張ります」と意気込んだ。

 最後に「さいたまスーパーアリーナ公演での『かなわない夢は絶対にありません』という発言は、今までやってきたからこそ、自信を持って言わせていただいた。自信を持って前を向ける言葉を発してほしい。それを常にお客さんだけでなく、メンバーにも伝え、みんなを引っ張っていって、安心できる存在でいてくれたらいい」とまだ決まっていない次のリーダーへメッセージを発した桜。「時には優しく、時には厳しく。仮面女子の母であってほしい」と願った。