日テレ・上重アナ“ギリギリ状態”から復活の条件とは いまも尾を引く利益供与問題

2018年12月22日 11時00分

「松坂世代」の選手へのインタビュー本を出版した上重聡アナ

 日本テレビの上重聡アナウンサー(38)が20日、新刊「20年目の松坂世代」出版記念トークイベントを都内で行った。元PL学園のエース投手で、甲子園をにぎわせた上重アナが書いた「松坂世代」の選手へのインタビュー本は注目度が高いという。利益供与問題で大きくつまずいた上重アナだが、わずかながら“復活のチャンス”があるという。その「条件」とは――。

 上重アナは高校時代、PL学園のエースとして活躍。3年生として迎えた1998年には春、夏ともに甲子園で横浜高校の松坂大輔投手(38=現中日)と投げ合った。

 今回の本は、上重アナが「松坂世代」の10人の選手をインタビューしたもの。「本当はキャンプ中にインタビューを終えたかったのですが、ほとんどシーズン中になってしまいました。大変でしたね。仲間たちに感謝です」

 原稿チェックはほとんどなく、多くの選手が「上重に任せる。上重の思ったように書いていい」と信頼してくれたという。ただ「本を送ったんですが、まだ誰からも感想の返信がなくて…。本当に大丈夫なんでしょうか」と不安そうな表情も見られたが、内容は上重アナだからこそ聞ける濃密なものとなっている。

 またトークショーでは「今日は何でもしゃべります」と貴重なエピソードを披露。今年2月のキャンプ中、阪神・藤川球児投手(38)、松坂と上重アナがゴルフをした際、藤川は後輩の藤浪晋太郎投手(24)も呼んだという。

「藤川投手は『阪神は強くなくてはいけない』と。その中で、いろいろ悩みを抱えていた後輩の藤浪投手を松坂投手と会わせて、話をして『何か吸収してほしい』という思いがあったそうです」

 今年引退した巨人の村田修一ファーム打撃コーチ(37)への取材は、引退発表の直前。この時に松坂から「2000本安打を目指せ!」と引退を思いとどまらせるようなメッセージを託されたこともあったという。

 同期からは厚い信頼を得ている上重アナだが、アナウンサーとしてはギリギリの状況。2015年には、当時出演していた番組のスポンサー関係者から無利子で1億7000万円という巨額融資を受けて、高級マンションを購入したり高級外車を無料貸与されていた問題が発覚。いまでもその影響が尾を引いている。

 それでもまだアナウンサー職にとどまれている理由は「人脈の広さです。特に松坂投手に食い込んでいることが大きい」と言うのは日テレ関係者だ。

「今年の日米野球でもゲストに松坂投手が来てくれて、上重アナとのコンビが実現。楽天の平石洋介監督とは幼なじみでもある。日テレが野球関連のインタビューや企画取材を進めるうえで、上重アナは外すに外せない」

 特に大きいのは、やはり松坂投手の存在だ。

「今年復活したとはいえ11試合に登板して6勝4敗。失礼ながら引退までそれほど長くはない。最後の松坂投手を見守るうえで、現場から上重アナは外せない。うまくいけば引退をスクープできるかもしれないし」

“平成の怪物”の引退は、やはり大ニュースだ。

「最後の決断を上重アナがスクープすれば、見事な汚名返上。スポーツアナとして完全復活できるのでは」

 上重アナは「この世代は松坂選手が常に先頭を走って引っ張ってくれた。苦労している彼をずっと見てきました。みんなが刺激を受けていると思います」と話していたが、果たして復活はあり得るのか?