ライバル会社が分析する「カメ止め」「万引き家族」ヒットの理由

2018年12月13日 18時06分

「2019年東宝配給作品ラインナップ発表」が13日、都内で行われ、同社の松岡宏泰常務(52)がライバル作品に言及した。今年の邦画界は「万引き家族」(興行収入45億円超)と「カメラを止めるな!」(興収31億円超)が話題をさらった。その理由を配給会社大手の幹部が分析したのだ。

 松岡常務は「『カメラを止めるな!』っていうのは、私どもが数年前にやった『君の名は。』と同様、誰もあそこまでいくと思っていなかったのにいったってのは“何か”があったんじゃないかと思います」と切り出した。

「ああいった作品がヒットするときに、例えばSNSの効果が非常にあったとか、今までの宣伝手法が…ってのがあるとは思いますけども、究極的には作品の何か特別なものっていうのが光ったんじゃないかなというふうに思います」

 その突出していた何かとは? 松岡常務は「こんなこと言ったら、作ってらっしゃる方たちに非常に失礼にあたるかもしれませんけども…」と前置きし、個人的意見を述べた。

 まず、カンヌ国際映画祭での最高賞受賞を皮切りに国内外の映画賞で評価されまくっている「万引き――」は「作品が良かったからかもしれませんけれども、賞を獲らなかったら、興行成績はどうだったんだろうという気はいたします。その作品が持ってる運なんじゃないのかなと思います」。

 そして“カメ止め”についても「ここまでSNSがない時代に公開されていたら、ここまでヒットしたんだろうかと。ですからこれも、最近作られたっていうことでの運なんじゃないのかな」と指摘。「そういった作品の何かっていうのは、作品の持っている力だけではなくて、運みたいなものっていうのも、きっとあるんじゃないだろうかということで、ちょっと言い訳を…」と松岡氏は結んだ。

 とはいえ、東宝は今年「劇場版コード・ブルー―ドクターヘリ緊急救命―」と「名探偵コナン ゼロの執行人」が興収90億円超となる大ヒット。来夏には、冒頭出てきた「君の名は。」を手掛けた新海誠監督(45)の最新アニメ「天気の子」を公開する。この日は折しも製作発表。ラインナップ発表と併せたのは、新作をアピールする戦略か!?