13日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」は、中国の通信機器大手「華為技術(ファーウェイ)」を巡る米国、カナダと中国の関係について特集した。

 米国の要請を受け、同社の創業者の娘で副会長兼最高財務責任者(CFO)の孟晩舟容疑者(46)がイラン制裁に違反した詐欺容疑でカナダで逮捕された。

 孟容疑者は日本円で約8億5000万円の保釈金を納めて保釈されたものの、中国では米国ブランドのアイフォーンを破壊したり、カナダの高級ダウンジャケット「カナダグース」の株価が4日間で20%下落するなど影響が広がっている。

 番組では背後に、未来の先端技術の主導権を巡る「米中ハイテク戦争」があると紹介した。

 取材生活30年のテレビ朝日解説委員・玉川徹氏は「この10年が本当、大事なんですよ。この10年で技術力で勝った国っていうのはもうほかの国に負けないんですね、たぶん。それなのに日本は科学技術力、大事なのに予算減らしてるって話あとでやりますけども、何やってんだよ!と」と日本に矛先を向け、声を荒らげた。

 玉川氏は後半のコーナーで「そもそも日本人はいずれノーベル賞を取れなくなるって本当?」と題して取材の成果を説明。先進国の中で若手研究者や論文の数が減少している現状があり、それが国際的競争力の低下を招くとして警鐘を鳴らした。