米アカデミー賞の司会辞退で後任大ピンチ 意外にも「出演料安すぎる」が理由

2018年12月13日 16時30分

司会を辞退したケビン・ハート(ロイター)

 同性愛者への差別的な過去ツイートが発覚した米コメディー俳優のケビン・ハート(39)が、来年2月の米アカデミー賞授賞式の司会を辞退したことで、主催者側が窮地に立たされている。世界最高峰の映画の祭典を取り仕切る名誉あるホスト役にもかかわらず、後任が見つからないというのだ。

 米芸能サイト「TMZ」によると、理由は意外にも“安すぎるギャラ”なのだという。毎年注目を集めるアカデミー賞の司会者だが、同時に猛批判の対象にもなりSNSが炎上することも少なくない。同サイトは、大きなリスクを負うという立場にしては出演料が安すぎるため、人選が難航していると伝えた。

 2017年から2年連続でホスト役を務めた米深夜の人気トーク番組の司会者ジミー・キンメル(51)の場合、1回のギャラは1万5000ドル(約170万円)だったという。自身の冠番組による年収が1500万ドル(約17億円)というからわずか1000分の1だ。キンメルは2月の授賞式後、米芸能誌「バラエティ」とのインタビューで、同賞主催者である米映画芸術科学アカデミーはキンメルが司会を引き受けるまで「14人ほどにオファーしたが、全て断られたと聞いた」と明かした。

 TMZは「誰がケビンの後任になるか分からないが、アカデミーが窮地に立たされているこの状況が出演料アップの交渉材料になるだろう」としている。

 そんな中、米芸能サイト「デッドライン」は今週、「ホストなしの授賞式も視野に入れるべきだ」とする主張を掲載した。実際、アカデミー賞は1969年から3年間、司会者無しの授賞式を行い、「かなりうまくいった」としている。同サイトは「まず、問題視されることのないホストを探す手間が省ける」とし、賛否が分かれる“反トランプ”的な政治的メッセージを発する必要もなくなると指摘。その上で「2020年には(往年の大スターでコメディアンの)ボブ・ホープのような名司会者を探し当てるかもしれない」と結んだ。