“Vシネマの帝王”竹内力(54)が、高齢者バラエティー特番「Dr.リキが行く!」(29日放送、フジテレビ系)で初の地上波冠番組にして、初MCに挑戦する。

 テレビ関係者は「竹内が企画、立案して局側に提案した高齢者バラエティー。2年前にお父さまが83歳で亡くなったことがきっかけということです」と語る。

 竹内はコワモテのイメージが強いが、実際には変幻自在なユニークなキャラクターで、バラエティーに適任との声もある。

 ある雑誌編集者は「もしかしたら、高田純次さんを超えるかもしれないギャグの天才ですよ。以前、時計雑誌の取材でお会いしましたが『時計、ほっとけー、セイコー松田聖子』など、ダジャレがポンポン出てきます。事務所の売り出し戦術で封印されていたギャグの天才の側面が、徐々に解禁されています。高齢者を笑わせることは認知症予防にもいいそうですから、高齢者バラエティー番組はまさに適任でしょう」と話す。

 竹内は高齢者にも人気らしい。ビデオ映画「ミナミの帝王」が、関西など一部の地域でテレビ放映されていたことが影響しているようだ。

 ある老人ホーム役員は「男らしくて昭和の二枚目映画スターの流れをくむ数少ない俳優ではないでしょうか。『ミナミの帝王』は勧善懲悪で『水戸黄門』みたいでしたよ。コワモテで口数少ないけど、時々見せる人懐こい笑顔は『トラック野郎』の菅原文太さんみたい。お年寄りのファンも多いですよ」と言う。

 番組では、TENGAを使用して高齢者の性問題にも触れるという。

 雑誌関係者は「高齢者の性企画は、週刊誌の部数を伸ばすのに貢献していますし、高齢者向きのちょっとセクシーな雑誌も需要がありますから、スポンサーの獲得にもいいかもしれません。俳優になる前はメガバンクの営業マンだった竹内さんは、スポンサー対策も得意そうですね」と指摘する。