お笑いコンビ「とろサーモン」の久保田かずのぶ(39)と「スーパーマラドーナ」の武智正剛(40)が、「M―1グランプリ2018」で審査員を務めた上沼恵美子(63)に“暴言”を吐いた問題で10日、2人の直接謝罪を上沼が断っていたことが明らかになった。この日、放送されたラジオで上沼は騒動について触れなかったが、上沼の沈黙の背景が関係者の間で話題になっている。そこで浮上したのが、ダウンタウン・松本人志(55)が上沼の番組に登場しての「トップ会談」での解決だ。

 上沼は10日、自身がパーソナリティーを務めるABCラジオ「上沼恵美子のこころ晴天」に生出演したが、久保田と武智の暴言に関しては一切、言及しなかった。

 だが、放送終了後、上沼のマネジャーが報道陣の取材に「先週の水曜(5日)に吉本さんの方から『こういう失礼があったので、おわびに行かせてください』と話をいただいたので、上沼に伝えました」と説明した。

 本紙でも既報したように、久保田と武智が直接謝罪する意向を示していたが、上沼は2人の暴言に「全く興味がない」と言い、直接の謝罪は丁重に断ったという。報告を受け、上沼は「あぁ、そう。舞台の上で言ってくれたらよかったのに。気持ちは受け取りました」と話したという。

 前日の9日、上沼は司会を務める読売テレビの「気になる情報のウラのウラ 上沼・高田のクギズケ!」でこの問題に言及。久保田と武智の暴言については「全く、何とも思っておりません。悪いですけど興味ないです」と突き放した。

 こうした一連の発言からも、内心は相当怒り心頭のようではらわたが煮えくり返っていることは容易に想像がつく。

 上沼はラジオで暴言騒動に言及しなかったとはいえ、今後、全くしゃべるつもりがないわけではないという。

「久保田と武智には興味はないかもしれないけど、一つ大きな約束がありますからね。それは松本人志さんに、自身の冠番組『快傑えみちゃんねる』に出演してもらうことですよ」(同)

 M―1決勝の放送で、松本は「本番前に『えみちゃんねる』に出てくれっていう交渉をされて」と明かした。その直後、久保田と武智による、上沼へ暴言を吐いた動画が流出する騒動が発生。

 それを受けて松本は、9日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)で「俺がちょっと一回、あいさつは行かないといけないと思うんですよ。断りにくい状況」とコメント。出演に前向きな姿勢を見せた。

 本紙既報通り、上沼はM―1の審査員を2007年から務め、番組が一時中断したのを経て、16年から再び審査員を務めている。この時、審査員としての出演を依頼したのが松本だった。松本にとっては、とろサーモンとスーパーマラドーナは同じ吉本興業所属の後輩という立場もある。

 M―1における松本の位置はいまや“審査委員長”。迷惑をかけた上沼の番組に自ら出向いて出演する“トップ会談”で騒動の終結を図るというわけだ。
「松本さんの『えみちゃんねるに出る』発言を聞いた上沼が、番組で松本と直接話すことを最優先したのかも」(同)

 関西テレビで放送されている「快傑えみちゃんねる」(金曜午後7時)は、1995年にスタートしたトーク番組。実に23年も続く長寿番組で、上沼にとって代表作といっても過言ではないテレビ番組だ。

「関西ローカルで、上沼さんにとってはホームといえる番組。ここに松本さんが出演した時、久保田と武智の暴言騒動について改めて話すつもりなのでは。だからラジオでは触れなかったのでしょう」(同)

 ただ、年末年始特番の予定はもう決まっていることから、松本の出演については、来春以降になるとみられる。「関テレサイドが出演オファーを出すのは年明け以降でしょう。実現したら、高視聴率は間違いない」(芸能プロ関係者)

 松本の「えみちゃんねる」出演は、果たしていつになるのか?