人気アイドルグループ「AKB48」が8日、東京・秋葉原のAKB48劇場で劇場オープン13周年を記念した特別公演を行った。今年は初めて昼夜2部構成で開催され、夜公演ではAKB48グループ総監督・横山由依(26)が、次期総監督に15期生・向井地美音(20)を指名した。

 横山は2014年の9周年公演で当時、総監督だった高橋みなみ(27)から次期総監督に指名され、翌15年の劇場10周年公演で総監督を引き継いだ。

 この日、劇場オープンと同じ日に26歳の誕生日を迎えた横山は「足りないところはたくさんありますが、ここで次の世代にバトンを渡さなければいけないんじゃないか」と切り出した。続けて「立場が人を育てるという言葉もあるように次期総監督を指名して、その子の成長を見守って、グループを任せられると思ったら卒業しようと思います」と考えを明かし「次期総監督は、向井地美音ちゃんにお願いしようと思います」と向井地を指名した。

 理由については「AKBのことがすごく大好きで美音なら、たかみな(高橋みなみ)さんだったり、先輩たちから私たちが受け継いできたものをこのまま守って、残していってくれるかなと思いました」と説明。自身も高橋から1年かけて総監督を受け継いだだけに「美音は根が優しいから人の意見に流されやすい。孤独を感じることもあるかもしれないけど、支えていくから、いずれ総監督になってほしい」と同じく時間をかけて引き継ぐ思いを明かした。

 向井地は涙ながらに「横山さんに指名していただけたことが本当にうれしくて。皆さんに誓って、AKB48愛は持っています。その気持ちを大切にして、総監督としていつか認めてもらえるよう、精一杯頑張りたいと思います」と決意した。