【流行語大賞】「そだねー」受賞!他のスポーツ関連ワードなぜ落ちた

2018年12月04日 16時30分

大賞受賞に笑顔の本橋

 カー娘は強かった――。「現代用語の基礎知識」が選ぶ、今年の「ユーキャン新語・流行語大賞」が3日、都内で発表され、平昌冬季五輪で銅メダルを取ったカーリング女子日本代表の「そだねー」が年間大賞を受賞した。だが、スポーツ関連では、時期的にもっと新しく印象に残るワードがあった。ノミネート30語段階ではいくつか残っていたが、それらがトップ10入りすらしなかった理由を聞いてみると――。

 30のノミネート語の中からトップテンが選ばれ、その頂点となる年間大賞受賞に輝き、この日駆け付けた“カー娘”チームキャプテン本橋麻里(32)は「ちょっと笑っちゃいます。私たちでいいのかな~という気持ち」と恐縮。最後は「北海道の皆さん、取ったよ~」に続き、無理やり「そだねー」を披露した。平昌五輪は今年2月。スポーツ関連でトップテン入りした「(大迫)半端ないって」のサッカーW杯ロシア大会や、「奈良判定」で象徴される日本ボクシング連盟の告発スキャンダルがあった夏よりかなり前だ。「(大迫)――」は受賞者辞退、「奈良判定」は「受賞者なし」となったが、「そだねー」は月日がたつ早さすら感じさせる。

 今年、アマスポーツ界の“不祥事スパイラル”に火を付けたという意味では、ノミネート入りしていた日大アメフット部の「悪質タックル」(5月)も世間に浸透した言葉だった。だが、同大賞では、ネガティブな流行語は選考から漏れる傾向にあるため、候補30語止まりだったのも仕方ない。

 スポーツ関連では、ポジティブな言葉もいくつかノミネート30語まで残っていた。夏の甲子園を沸かせた「金足農旋風」、今季メジャー入りした大谷翔平選手(24)の活躍に米メディアが名付けた「翔タイム」、テニス界で今年快進撃見せた大坂なおみ(21)のおちゃめなスピーチを例えた「なおみ節」だ。

 時期的にもカー娘より新しいこれらがトップ10入りしてもよさそうだが、同大賞の事務局長は「4年に1度とか、日本代表というのはやはり強い。五輪やW杯は日本中が見ているし、その後のインタビューは流行語誕生の瞬間として、多くの人が注目している」とした。

 スポーツの開催規模だけが問題でもなさそう。

「流行語というより瞬間的なムード、言葉という意味では選びづらい。人気はあるがいろいろある中の一つで、『なおみ節』が何なのかというところがない。ケチがつくのは別にいいが、言葉として説明しづらい」(同)

 こうした厳しい選考をかいくぐり、過去、アマ球界から2度も選ばれているのが、日本ハムの斎藤佑樹投手(30)だ。早実野球部時代にマスコミが付けた愛称「ハンカチ王子」は2006年にトップテン入り。早大野球部主将時代の優勝スピーチ「何か持っていると言われ続けてきました。今日何を持っているのか確信しました…それは仲間です」は2010年の特別賞に選ばれた。

 ただ「ハンカチ王子」を選んだときは高野連に渋い顔をされたらしく、そのトラウマからか、事務局長のリップサービスは「金足農も選ぶとしたら特別賞かな」止まり。

 トップテン入りしなかったスポーツ関連ワードには「やはり票がそこまで集まらなかったというのが実際のところ」(同)だという。
 とはいえ、過去の大賞にはその年の前半に流行した「忖度」(2017年)や、その前年から浸透していた言葉「爆買い」(2015年)もあった。それだけに日本中を明るくした「そだねー」は強かったというべきだろう。

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